クイーン「Another One Bites The Dust」のミニ・ドキュメンタリー映像公開

クイーン（Queen）「Another One Bites The Dust（邦題：地獄へ道づれ）」のミニ・ドキュメンタリー映像『Songs That Changed Music: Queen - Another One Bites The Dust』（約38分）が公開。

プロデューサーのウォーレン・ハートは、初心者向けにプロフェッショナルなオーディオレコーディングのヒントを紹介するプロジェクト「Produce Like A Pro」を行っており、そのプロジェクトのシリーズのひとつとして、“音楽を変えた楽曲”のドキュメンタリー・シリーズ『Songs That Changed Music』を随時公開しています。最新エピソードは「Another One Bites The Dust」編でYouTubeにて公開されています。

ウォーレンはこの曲についてこう述べています。

「クイーンは、70年代初頭の結成当初から、自らを変化させ、多様で多彩なサウンドワールドを融合させる能力があることで知られていました。グラム・ロックからソウル、リズム・アンド・ブルース、オペラに至るまで、何も制限がないように見えました。1980年、彼らは再びそのことを証明し、ディスコの最も熱いサウンドと彼らの代表的なクラシック・ロック・サウンドを融合させ、世代を超えてミュージシャンやリスナーを魅了するトラック、“Another One Bites the Dust”を生み出しました。

1980年8月22日に“Another One Bites the Dust”はシングルとして発売されました。バンドは、マイケル・ジャクソンがこの曲をシングルとしてリリースすることを勧めたと考えています。マーキュリーは次のように説明しています。

“リハーサル中にジョンがこのリフを紹介してくれて、みんなすぐに当時人気のあったディスコを思い浮かべたんだ。僕たちはそれを練習して、その後、マイケルのために演奏したんだ。マイケルが頭を上下に振ったので、これはヒットすると思ったよ。“これだよ、カッコいい。発売すれば、チャートのトップになるだろう”と彼は言った。そして、その通りになったんだよ”

1980年にはビルボードのトップ10に15週連続でランクインし、その年の最長ヒットシングルとなり、2012年には700万枚以上の売り上げを記録し、バンドのトップセールスシングルとして認められました。

しかし、この曲はそれ以上に多くのインスピレーションを与えました。常にカヴァーされ、サンプリングされ、テレビ番組やコマーシャル、映画にも登場しました。また、“We Will Rock You”や“We are the Champions”のように、メジャーなスポーツイベントの人気曲となり、そのたびに新しい世代のリスナーに紹介されてきました。ディスコとクラシック・ロックという時代を代表するサウンドを融合させることで、時代を超越したサウンドを生み出し、ポピュラー・ミュージックの歴史に大きな足跡を残したのです」