アンディ・サマーズ(Andy Summers)は、
ポリス(The Police)のギタリストとして大成功を収める前、
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)がミック・テイラーの後任ギタリストを探していた時、候補者の一人でした。Ultimate Classic Rock誌(以下、UCR)のインタビューの中で、当時のことを語っています。
サマーズは「僕は売れないミュージシャンだった。“売れない”と言っても、実際にはかなりうまくいっていたんだよ。かなり注目されていたんだ。まだポリスには入っていなかったけどね。その頃、僕はマスコミにたくさん書かれていた。バンドに参加しているだけで、シーンのギタリストとして注目されていたんだ」。
一時は、サマーズと、最終的に後任ギタリストに起用された
ロニー・ウッド(Ronnie Wood)の2人で最終決定をしたという噂が流れましたが、それは誤りでした。サマーズは「それはすべてデタラメだよ。話題になっただけで、もっといいバンドに入るためにしばらく待たなければならなかったんだ」と2016年にLouder Soundに語っています。
サマーズが最終的に選んだのはポリスでした。「ポリスに参加したときは、すべてを投げ出してしまったようなものだった。まったく将来性のない、純粋な本能だけのバンドだったからね」と彼はUCRに語っています。その後、ポリスはチャートを席巻し、スタジアムを満員にします。ポリスに参加するという決断は、彼の中では最良の結果となり、「あとは全部うまくいった」と話しています。
ポリスは時折、ローリング・ストーンズのコンサートにも訪れていました。ロニー・ウッドは、80年代前半の公演でストーンズをパニックに陥れたことを2005年にロサンゼルスタイムズに語っています。
「楽屋でドラッグをやっていたら、突然、ツアーマネージャーが角から頭を出して“ポリスが来たぞ!”と言ったんだ...。みんなパニックになって、薬をトイレに捨てた。そして、スティング、アンディ・サマーズ、スチュワート・コープランドが入ってきたんだよ」