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ローリング・ストーンズに「Brown Sugar」を演奏させないために活動家がファンサイトを荒らす 英紙報道

2021/10/23 20:13掲載
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The Rolling Stones
The Rolling Stones
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は、現在行われている米国ツアーで「Brown Sugar」を演奏していません。The Daily Mailは、活動家たちがストーンズの人気ファンサイトにこの曲が奴隷制に言及していることを投稿し炎上させたことで、最終的にセットリストから消えてしまったと報じています。

同紙によると、活動家グループは熱心なストーンズ・ファンを装って、40年の歴史を持つファンクラブ「IORR」(「It's Only Rock 'n' Roll」の意)のサイトにアクセスし、「Brown Sugar」を批判するメッセージをディスカッション・スレッドに投稿。歌詞をめぐる議論は炎上し、これはバンドのマネジメントにも伝わり、その結果、バンドはこの曲を引退することを決めたと伝えています。

「Brown Sugar」はアルバム『Sticky Fingers』のオープニング曲で、奴隷制度や性的な事柄などのスキャンダラスなテーマを扱っており、タイトルにはスラングで“精製前のヘロイン”の意味もあります。

キース・リチャーズ(Keith Richards)は、ロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューの中で、演奏していないことについて、こう述べていました。

「君はそれに気付いたのかい?。わからないんだよ。シスターたちはどこに不満があるのかを考えているんだ。この曲が奴隷制度の恐怖を歌ったものだと理解していなかったのかな?でも、彼女たちはそれを隠そうとしている。今のところ、俺はこのようなことで揉め事を起こしたくはない(笑)。でも、どこかでこの曲を復活させたいと思っているよ」

ファンサイトの創設者であるBjornulf Vikは、キースが「シスター」という言葉を使ったのは、The Daily Mailが「ここ数週間、疑わしきファンを積極的に狙っている」と報じた女性活動家のグループを指しているようだと述べています。

同紙は、IORRのサービスを停止し、活動家のメンバーを排除しようとしていると報告しています。

Bjornulf Vikは「IORRは最近、“Brown Sugar”に関連した政治的な投稿によってスパム状態になっています。他の多くのことと同様に、一部の人々はこれを政治的な議論にしています。政治的で攻撃的にならずに“Brown Sugar”を論じることはできない人がいるようです」と述べています。