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NASA、ビートルズゆかりの探査機「ルーシー」の打ち上げ成功 歌詞等を刻んだプレートやダイヤモンドも搭載

2021/10/18 17:39掲載
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NASA's Lucy - John Raoux/AP
NASA's Lucy - John Raoux/AP
米航空宇宙局(NASA)は10月16日、木星の小惑星群「トロヤ群小惑星」に向かう探査機「ルーシー」の打ち上げに成功。ルーシーは、1974年にエチオピアで発見された約320万年前の類人猿化石「ルーシー」にちなんで名付けられました。この化石の名前はビートルズ(The Beatles)の「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」に由来しており、英NPRによると、NASAはバンドメンバーの歌詞や著名人の名言をプレートに刻んで探査機に搭載しており、また探査機には、実験室で生成されたダイヤモンドのディスクも科学機器の1つとして搭載されています。

リンゴ・スター(Ringo Starr)は、NASAのために事前に録音したビデオの中で、これらすべてのきっかけとなった曲を作曲したジョン・レノン(John Lennon)に敬意を表しています。

「とても興奮しているよ。ルーシーはダイヤモンドとともに空に帰っていくんだからね。ジョンはそれを気に入るだろうね。もしそこで誰かに会ったら、ルーシー、僕からの平和と愛を伝えてね」

探査機「ルーシー」は、8つの小惑星に近づいて高精度カメラで撮影し、形や組成などを調べる予定。12年にわたるミッションで、およそ63億kmにも及ぶ旅に挑みます。この小惑星群はこれまで観測されたことがないとのことで、46億年前に太陽系ができた際の断片と考えられている小惑星群を調べて、太陽系誕生の謎を解き明かす手がかりを探します。

打ち上げの様子