HOME > ニュース >

ビートルズ「Across The Universe」に参加したビートルズ・ファンのリジー・ブラヴォーが死去

2021/10/06 12:00掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Paul McCartney and Lizzie Bravo (Photo via Bravo’s Facebook page)
Paul McCartney and Lizzie Bravo (Photo via Bravo’s Facebook page)
ビートルズ(The Beatles)の「Across The Universe」には、スタジオの外で彼らを待っていた熱心なビートルズ・ファンの女性2人がバッキング・ヴォーカルで参加していますが、その幸運な女性のひとり、リオデジャネイロ出身のブラジル人リジー・ブラヴォー(Lizzie Bravo)さんが死去。ビートルズニュースブロガー、The Daily Beatleが伝えています。同ブロガーによると、リジーは心臓病の合併症のために病院で亡くなったという。70歳でした。

同ブロガーによると、リジー・ブラヴォーの本名はエリザベス・ブラヴォーで1951年5月生まれ。1964年にビートルズの熱心なファンとなり、憧れのジョン・レノンがビートルズで「Dizzie Miss Lizzie」を歌ったことから、自分をリジーと呼ぶようになったという。

1967年2月、リジーはビートルズを見るためにブラジルからロンドンに行き、EMIのアビー・ロード・スタジオの外で、メンバーとの出会いを求めて待っていました。

ビートルズは当時、「Across The Universe」のレコーディング中で、彼らは女性のヴォーカルを加えたいと考えていましたが、女性のバッキング・ヴォーカルがいなかったため、スタジオの外で待っていた2名のファン(リジー・ブラヴォーとゲイリーン・ビース)を招いて、バッキング・ヴォーカルを担当させています。

The Daily Beatleによると、「その夜、ビートルズが出てくるのを待っていたファンは、ほんの一握りしかいませんでした。その日は日曜日で、彼らは通常、週末にはスタジオにいませんでした。ドアマンが親切にも、暖をとるために彼女らを建物の中に入れてくれました。ポールがガラス戸から出てきて、“君たちの中で高音を出せる子はいるかい?”と尋ねました。彼女たちは、毎日のようにビートルズのメンバーに会っていましたが、この夜はスタジオの外ではなく、中にいたので、より良い状況でした。約2時間、リジーとゲイリーンは、スタジオでビートルズと一緒になって楽曲を歌いました」

リジーが参加したヴァージョンは、チャリティ・アルバム『No One's Gonna Change Our World』や、ビートルズ『Past Masters』などに収録されています。