クイーン(Queen)の
フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)は、バンドに政治的な曲を持ち込むのを拒否しましたが、その理由をバンドメイトの
ロジャー・テイラー(Roger Taylor)が英サイトMusic Radarのインタビューの中で語っています。
ロジャーは自身のソロ・アルバムにフレディが嫌がった社会的批判の要素が含まれていることを認めています。
「クイーンとこのアルバムの大きな違いは、いわゆる“政治的”な曲をいくつか書いたことだと思うよ。
それは僕たちがバンドとしてやったことではなかった。意識的に選択したんだ。バンド初期の頃、70年代には筋金入りの政治的なものがたくさんあったことを覚えておいてほしいんだけど、フレディはこう言ったんだ。
“いいかい、僕はそんなものに関わりたくない。僕は、人々が楽しめる曲を演奏して世界を回りたいんだ。メッセージを伝えるために、そこに行くわけではないんだ”
今でもそれは良い考え方だと思うよ。あまり...説教くさいことはしたくないからね。
僕はロック音楽と政治の間の微妙な境界線の正しい側にいられることを願っている。ステージ上で世界の問題点を説くようなことは絶対にしたくないんだ。フレディは僕を許してくれないだろうからね」
またロジャーは同じインタビューの中で、自分の曲作りにはあまり計画性がないと言っています。
「朝起きて、“今日はクイーンの曲を書こう”とか、“新しいソロアルバムのの曲を書こう”とか、そういうことは考えない。曲が完成したときに初めて、その曲がどこに行き着くのかを考え始めるんだ。例えば“A Kind of Magic”は、明らかにクイーンの曲だった。“Radio Ga Ga”も同じだよ」。
ロジャーはクイーンのヒット曲を書いていますが、いまだに多くの人が彼をバンドのドラマーとしてしか見ていないことを軽く嘆いています。「先週、誰かが“へえ、君はクイーンのレコードでも歌うんだ?”と言ったんだよ。だからこう言ったんだ。“ええ、歌っていますよ。1、2曲は作曲もしているんだよ!”」