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クイーンのブライアン・メイ、自身に大きな影響を与えたロリー・ギャラガーについて語る

2021/09/13 01:42掲載
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Brian May
Brian May
クイーン(Queen)ブライアン・メイ(Brian May)は、自身に大きな影響を与えたロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)についてFar Out誌のインタビューの中で語っています。メイにとってギャラガーは「自分のサウンドを与えてくれた」ギタリストで、ミュージシャンとしてのスタイルに大きな影響を与えましたが、彼への愛は音楽性だけではないという。

「ロリー・ギャラガーについて話しましょう。彼はいつも僕の人生の中にいます。彼は僕のサウンドも与えてくれたんだよ。

テイストのロリー・ギャラガーを毎週木曜日にマーキーで見ていた。よく行っていたんだ。彼の奏でる音、そして観客との触れ合い。ローリーのすべてが信じられないほど素晴らしかった。僕は、彼がどうやってそれをやっているのか知りたかったんだ。

僕らは少年だった。ショーが終わるとマーキーを閉めてみんなを外に出すことがあった。僕は、みんなが帰るまでトイレに隠れていたんだけど、そこから出て、自分の機材をまとめていたローリーに声をかけたんだ。当時、彼は自分の機材、自分のアンプを持っていたんだ。僕は彼に近づいて“ギャラガーさん、どうやって自分の音を出すんですか”と聞くと、彼は“(アイルランド訛りを真似をして)ああ、もちろんできるさ”と言った。僕は、“どうやって自分の音を出すの? どうやったらそんな風に鳴らせることができるの?”と聞いたところ、彼はとても簡単なことだと言った。“俺はAC30というアンプを持っているんだが、これは他のアンプとは全く違うんだ。これはVoxのアンプで、とてもスウィートな音がするんだよ”。

あなたも彼のギターを覚えていると思うけど、長いこと使い慣れて重宝され、彼にぴったりとフィットしているんだ。彼のギターは彼の一部だった。彼は“もうひとつあるんだ、ギターとアンプの間に入れる小さな箱がある”とも言っていた。それがRangemasterのトレブルブースター(※エフェクター)だった。

次の日、僕はワーダー・ストリートに行って、2台のAC30をそれぞれ30ポンドで買った。当時の僕には大金だった。そして、小さなRangemasterのトレブルブースターを見つけて、父と一緒に作ったギターに接続して、それが音になった。それは40年、50年経っても変わっていない。それが僕の音になったんだ」。

ギャラガーから学んだ、このちょっとしたコツは、お馴染みの音色を生み出すのに役立ちました。しかし、彼がギャラガーから学んだのはそれだけではありません。メイはギャラガーが人間としてどのように振る舞うかにも同じように刺激を受け、自分の人生の中でギャラガーを少しでも見習おうとしているという。

「最近は特に、ローリーの話をすることが多くなりました。彼は音楽家としても素晴らしいのですが、人間としても素晴らしい人でした。彼はジェントルマンでした。親切で、思いやりがあった。いつも人々のために時間を割いていた。僕は子供だったけど、彼が長時間のハードなライヴの後に機材をまとめようとしているときに近づいて彼を邪魔した。彼は“あっちへ行け。俺は忙しいんだよ!”と言うこともできたんだよね。

僕はその後、彼と知り合いになった。とても光栄なことだよ。僕たちはいくつかのことを一緒にやった。そして、彼はいつも同じだった。彼は決して変わらなかった。僕は一度、彼に“最初に僕に会ったときと同じように僕に接しているよね”と言ったことがある。すると彼は“自分が感じた通りに皆に接しているだけだよ”と言った。完全に謙虚で、礼儀正しく、真のジェントルマンだよ。なんて素敵な人なんだろう!」