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ニール・ヤング 新型コロナ時代のコンサートについての論説発表 公演を「超拡散イべント」と呼び、開催をやめるよう求める

2021/08/28 17:02掲載
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Neil Young
Neil Young
ニール・ヤング(Neil Young)は新型コロナウイルス時代のコンサートについての論説を自身の公式サイトNeil Young Archivesに掲載。コンサートを「超拡散イべント」と呼び、大手コンサートプロモーターを非難して、ライヴの開催をやめるよう呼びかけています。またニールは、少なくとも幼い子供たちがワクチンを打たれずに無防備な状態でいる間は、当分の間コンサートを行う予定はないと述べています。

以下、Neil Young Archivesより

「コンサートと新型コロナウイルス

最近、私は<Farm Aid>への参加を辞退しました。これは、ライヴに行ってウイルスに感染し、症状が出ないまま家に戻って、自分の子供や他人の子供を抱きしめている人たちによって、無防備な子供たちが新型コロナウイルスに感染するのではないかという懸念からです。私は、自分たちが何に直面しているのかを知らず、他人、特に無防備で罪のない子供たちを危険にさらしていると感じました。ツアーの中には、一人でも陽性者が出てしまったために、ツアーを中止してモーテルに隔離されているものもあります。私は、なぜ彼らがそこにいるのかと自問しています。

お金とビジネス。この2つはお互いを必要としています。これが何年も何年も続いてきたアメリカのやり方でした。今、それが新たな形で国に牙をむいています。

ガース・ブルックスや彼のような人たちは、責任を取ってショーをすることから手を引いています。これは良い例だと思います。でも、そのためには大きなプロモーターやマネージャー・エージェントが必要です。お金の問題ですから、彼らは自分たちの生活の糧である人々を守るべきだと思います。

大手のプロモーターが意識を持っていれば、このようなショーを止めることができます。そうしないと、みんな何も問題ないように続けてしまう。そうではありません。Live NationやAEGなどの大手プロモーターは、しばらくの間、お金を稼ぐことを忘れれば、このようなショーを中止させることができます...彼らはエンターテイメントビジネスの多くを支配しており、何千人もの人々が集まり、広がっていくショーを止める力を持っています。お金があるから続けられるのです。お金が拡散の動機になっている。大手のプロモーターは(多くの人々に感染を広げる)スーパー・スプレッダー(超拡散)に責任があります。

エンターテインメントの巨人たちは、多くの古い会場を改装し、そのために多額の資金を費やしてきました。そのためにチケットを売らなければなりません。お金とビジネス。だからといって、これがOKというわけではありません。これは悪い例です。人々はコンサートの宣伝を見て、行って交流してもいいに違いないと考えます。そうではありません。これらはスーパー・スプレッダー・イベントであり、無責任な自由の祭典です。安全であるためには自由意志が必要です。悪い例ではありません。これはほんの始まりに過ぎないかもしれません。」