Louis Andriessen - Francesca Patella/Nonesuch Records
オランダを代表する現代音楽の作曲家、
ルイ・アンドリーセン(Louis Andriessen)が死去。米ラジオ局NPRによると、彼の死は彼の楽曲を管理する音楽出版社であるBoosey & Hawkes社によって確認されています。82歳でした。死因は明らかにされていませんが、2019年12月に英ガーディアン紙で報じられたように、アンドリーセンは、ピアノで毎日即興演奏を続けていたものの、認知症を患っていました。
ルイ・アンドリーセンは、1939年6月オランダのユトレヒト生まれ。イタリアの作曲家ルチアーノ・ベリオに師事。折衷主義で有名なアンドリーセンは、ミニマリストの影響を受けた独自の大胆な音楽を考案した。同時代のフィリップ・グラスやスティーヴ・ライヒのような脈動感のある反復を取り入れつつ、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽、ビッグバンド・ジャズ、ポピュラー・スタイルなどの要素を作品に織り込んでいき、ジャズ〜ポピュラーまで様々な音楽を自由に音楽に昇華させた。
訃報を受け、
スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)は追悼コメントを発表しています。
「ルイ・アンドリーセンは現代のオランダの偉大な作曲家です。私たちが二人とも若い頃に彼と知り合えてうれしかった。ストラヴィンスキーやジャズへの愛を示した素晴らしい“De Staat”や“Hoketus”から、後にフェルメールへの深い思索を込めた“Writing to Vermeer”まで、彼はしばしば挑発的で、常に知的な感動を与える多くの音楽を私たちに残してくれました。ありがとう、ルイ」