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ロニー・ウッド、ジミ・ヘンドリックス/ロニー・レーン/ジェフ・ベック/エリック・クラプトンらとの逸話を語る

2021/06/02 15:21掲載
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Ronnie Wood
Ronnie Wood
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)ロニー・ウッド(Ronnie Wood)は、英Classic Rockのインタビューの中で、ジミ・ヘンドリックス、ロニー・レーン、ジェフ・ベック、エリック・クラプトンらとの逸話を語っています。ロニーの74歳の誕生日(6月1日)を記念してウェブでも公開されています。

●ジミ・ヘンドリックス

「僕たちはホーランドパークにあるパット(P.P.)・アーノルドの家に住んでいた。ジミは僕にスヌーピーというバセット・ハウンド(中型犬)をくれたんだけど、どこにでもウンチをしたから、パットは“犬が出て行くか、君たち二人が出て行くかだ”と言った。

それでジミが言ったんだ。“僕が出て行って、君が僕の犬を飼えばいいじゃないか。僕はいずれにしても引っ越さなければならないんだ”。彼は同居人としてはとても静かだった。いつも部屋に閉じこもっていた。そして、タバコを吸う。とてものんびりしていた。彼はただ座って、右手でも左手でもギターを弾いていた。両方とも上手くて驚いたよ。僕が左利きで演奏すると、子供が弾くようなものだよ。

時にはライヴ前のウォーミングアップとして、アコースティックギターを持ち出してブルースのフレーズを変えたりしていた。彼はいつも“俺は自分の声が好きじゃない”と言っていた。僕は“大丈夫、君のギタープレイがそれを解決してくれる”と言った。

彼はとても優しい人だった。彼が亡くなった夜、ロニー・スコットの店から出てきたのを覚えている。彼は女の子と腕を組んでいて、僕は彼を追いかけて叫んだんだ。“おーい、ジミ、おやすみ!”って。次の日にそれを知ったとき、僕は泣いた。信じられなかった」

●ロニー・レーン

「彼はジプシーの道を歩み、親友の女の子と一緒にウェールズの人里離れた農場に引っ越すまでは愛すべき少年だった。いつもロニーとスー・レーンが犬のモリーと一緒にいた。ある日、彼がやってきて“スーと別れる。このグループからも離れることにした”と言った。僕は“え?ナイスジョーク!”と言った。僕たちはいつも、グループでの議論の際に“出て行く”と言っていた。そうすることで、部屋の中の悪い雰囲気が払拭され、みんなで笑うことができる。でも、彼はこう言った。“いや、僕は本当にグループを去るんだ”。

それが彼を見た最後となり、その後、彼の健康状態は悪化していった。MS(多発性硬化症)は徐々に悪化していった。僕たちは彼のために最善を尽くした。ロッドと僕はいろいろとを調べたけど、しばらくすると、できることはほとんどなくなってしまった」

●ジェフ・ベック

彼は今、頭をフル回転させてプレイしいる。彼はまだおもちゃ屋の子供のようで、実験が大好きなんだ。先日、彼と話をしてこう言った。“ジェフ、ギターのレッスンをしてくれないか? 最新のトリックを見せてくれないか?”。彼は“ああ、すごくやりたい”と答えた。

彼は、一方の弦を引っ張ると、一方の弦が上がり、もう一方の弦が下がるというベンディングをして、ペダル・スチール・ギターのような音を出すんだけど、それを僕に教えてくれて、僕はそのコツをつかみ始めた。ジェフは常に試行錯誤していて、一緒にいるとギターを学ぶことにワクワクさせてくれるので、とても楽しいね。

僕たちがジェフ・ベック・グループにいたとき、彼はロッドと同様に驚くほどシャイだった。もし、B.B.キングやアルバート・キングのようなギタリストが出演していたら、彼は“ダメだ。出られない”と言って姿を消してしまうだろうし、ロッドは“僕はアンプの後ろで歌うよ、恥ずかしすぎるから”と言うだろう。僕は“出てきて楽しんだら?”と思うんだけどね。

フェイセズでは、そうやって緊張感を取り除いていった。すべてがリスクであり、リスクがあっても成功したものとそうでないものがあり、観客はその緩さと荒々しさを感じ取ったんだ」

●エリック・クラプトン

「リッチモンドのThe Crawdaddyに、エリックがいたヤードバーズのライヴを毎週見に行っていた。初めてステージに呼ばれたのは、キース・レルフが病気の時だった。彼らは“観客の中にハーモニカ奏者はいないか”と言ったので、友達がみんな僕を押してくれたんだ。

それで“I'm A Man”などをやったんだけど、彼らから“赤いインディアンを取り戻せ、クレオパトラだ”と言われた。僕の髪はいつもこんな感じだったからね。“彼をステージに戻せ”と騒がれたのが僕の自慢だった」


このほか、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ピート・タウンゼント、キース・ムーン、ロッド・スチュワート、ボブ・ディラン、アクセル・ローズ、スラッシュ、ジョン・ベルーシについても語っています。

詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://www.loudersound.com/features/ronnie-wood-interview-hendrix-belushi