ディープ・パープル(Deep Purple)やレインボーなどでの活躍でも知られるヴォーカリストの
ジョー・リン・ターナー(Joe Lynn Turner)は、1980年代後半にディープ・パープルに参加する前、
フォリナー(Foreigner)や
バッド・カンパニー(Bad Company)に加入する可能性があったことを、出演したポッドキャスト「80's Glam Metalcast」の中でに明かしています。
ディープ・パープル『Slaves and Masters』(1990年)のレコーディング前の出来事で、彼はこう話しています。
「(ディープ・パープルに参加する前に)他に2つの電話があったんだ。1つはフォリナーで、もう1つはブライアン・ハウ加入前のバッド・カンパニーからだった。この2つは同じ月にあったんだ。その時点で僕は候補のトップにいた。結局、フォリナーとはうまくいかなかった。僕は彼らと一緒にリハーサルを行ったんだけど、ルー(グラム、フォリナーのオリジナル・シンガー)はそれを聞いて“俺が戻るよ”と言い、それで、彼らは物事を解決したんだ。それが縁で、僕は(フォリナーとのギタリスト)ミック・ジョーンズのソロ・アルバムや、彼がプロデュースしたビリー・ジョエルのアルバムで歌うことになったんだ。
長い長い話を短くすると、フォリナーのベーシストで、後にバッド・カンパニーに加わるリック・ウィルズが“バッド・カンパニーが興味を持っているよ”と言っていた。
ロードマネージャーだったかな、僕らの間に立ってくれる人がいて、その人に“ディープ・パープルからオファーが来たんだ”と言ったんだ。彼らは、僕が子供の頃に一番好きだったバンド。リッチー(ブラックモア)やロジャー(グローバー)とは以前から知り合いだったので違和感はなかったけど、でもやっぱりディープ・パープルなんだよね、大喜びしたよ。最高だった。
ブライアン・ハウはバッド・カンパニーで素晴らしい仕事をしたと思うし、ディープ・パープルでレコードを作るのが本当に楽しかった。(僕がヴォーカルを担当する)2枚目のディープ・パープルのレコードを出すはずだったんだけど、(イアン・)ギランとの関係が修復して、レコード会社から大金のオファーがあったので、実現しなかったんだ」