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ラッシュのプロデューサー3人が制作参加 カナダのプログレデュオ クラウン・ランズがラッシュへのトリビュート曲発表 MV公開

2021/03/15 00:53掲載
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Crown Lands Photo by LANE DORSEY
Crown Lands Photo by LANE DORSEY
ラッシュ(Rush)作品を手掛けた3人のプロデューサーが制作に参加。カナダのプログレッシブロック・デュオ、クラウン・ランズ(Crown Lands)が、地元の英雄ラッシュへのトリビュート曲「Context: Fearless Pt. I」をリリース。ミュージックビデオも公開されています。

クラウン・ランズは、シンガー兼ドラマーのコディ・ボウルズとギタリストのケヴィン・コモーからなる新進気鋭のデュオ。

この曲は、数年かけて制作されたもの。

ラッシュの最初の9枚のアルバムをプロデュースしたテリー・ブラウン(Terry Brown)とデモを録音し、その後、ラッシュの『Snakes & Arrows』と『Clockwork Angels』を共同プロデュースしたニック・ラスクリネッツ(ニック・ラスカリニクス/Nick Raskulinecz)と合流。ヴォーカル・トラックでは、ラッシュの『Vapor Trails』の新リミックス盤『Vapor Trails Remixed』のリミックスを担当したデヴィッド・ボトリルの協力を得ています。

テリー・ブラウンはクラウン・ランズのことを「彼らはラッシュのことをよく知っています。確かに似ているところもあるけれど、それ以上に、彼らはラッシュとは違う。コディが好んで歌う音域は、若い頃のゲディー(リー)を彷彿とさせる。ギターのリフやベースはケヴィンが担当している、彼は古いシンセサイザーが好きなんだ。これらをすべて組み合わせるとクラウン・ランズになり、ユニークで特別なものになると思う」と話しています。

レコーディングでは、ニール・パートがかつて使用したものを再現したドラム・セットで演奏されたドラム・トラックもあります。これは、2020年1月にニールの訃報が発表された翌日に録音されました。

ボウルズによると、ニールの訃報が発表された後、彼とコモーはニックとのセッションをキャンセルするつもりでしたが、プロデューサーから「君たちは聖火を運ぶ必要があるから、ここに来てくれ」というメッセージをもらったと語っています。彼らが到着すると、ニールが『Snakes & Arrows』のレコーディングで使用したものを再現したドラム・セットをニックがセッティングしていました。ボウルズは「人生で最もスピリチュアルな体験」と当時のことを語っています。

「Context: Fearless Pt. I」のミュージックビデオには、ラッシュのアルバム『Fly by night』の大作「By-tor & the show Dog」の主人公が登場するなど、ラッシュを彷彿とさせる映像も収められています。