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S.ヴァイ、Z.ワイルド+Y.マルムスティーン+N.ベッテンコート+T.アバシによる「ボヘミアン・ラプソディ」のギターカヴァーの逸話を語る

2021/03/09 17:45掲載(Last Update:2021/03/09 17:57)
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Generation Axe
Generation Axe
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)ザック・ワイルド(Zakk Wylde)イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)エクストリーム(Extreme)ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)アニマルズ・アズ・リーダーズ(Animals As Leader)トシン・アバシ(Tosin Abasi)という5人のギタリストたちによるプロジェクト、ジェネレーション・アックス(Generation Axe)。2018年にクイーン(Queen)の「Bohemian Rhapsody」を初めてギターカヴァー演奏しましたが、ヴァイによると、この曲の演奏はプロジェクト始動時から考えていたものの、リハーサル時間が足らずに、上手く演奏できるようになるまで相当時間がかかり、結果、2018年の3回目のツアーで初演奏となったそうです。

Music Is Winのインタビューの中でヴァイは、こう話しています。

「演奏するのはとてもスリルがあったよ。ジェネレーション・アックスのアイデアを思いついた時、やらなければならないと思った最初の曲だった。

5人のクレイジーなギタリストが“Bohemian Rhapsody”を完璧に演奏しなければならない。それには何年もかかった。

アレンジは、フレディのヴォーカルを全員に渡して、リードとメイン・パートをヌーノに託したんだ。

ジェネレーション・アックスのアンサンブルでは、1人が曲全体の大半を担当することが多いんだ。“Highway Star”はイングヴェイのものだよ。

ヌーノはクイーンのファンだし、ブライアン(メイ)とは親友なので、彼にはぴったりだと思ったんだ。

でも、この曲をちゃんと聴けるようにするのはとても大変な作業だったんだ。リハーサルの時間が足りなくて、最初のツアーでもやらなかったし、2回目のツアーでもやらなかった。

3回目のツアーでは、ちゃんと聴けるようにするため、サウンドチェックの間にもリハーサルをしなければならなかった。

僕、ヌーノ、イングウェイ、ザック、トシンの5人を想像してみてくれ。この5人はみんなギターに特別なタッチを持っていて、音の振動の仕方、音量の使い方、音の出し方、止め方など全てが完全にシンクロしていて、フレディのように完璧に調和して聞こえるようにすることが必要だったんだ。

だから、イントロでさえ、5つのパートのハーモニーなんだ。全ての音が同じようにスタートする必要があり、全ての音が同じノンヴィブラートまたはヴィブラートである必要がある。ピッキングでもスライドでも同じ音でなければならない。

音が停止される時、5人の演奏者が全く同じ時間に音を止めるのがどれだけ大変だったか、君は驚くと思う。それができたのは、全体像が驚くべきものになることをみんなが知っていたからだ。

正式にはまだリリースしていないんだけど、それが公開されたとき、本当に良いので、聴いてくれた人たちは、この曲の良さに興奮すると思うんだ。みんな自分らしく振舞っていて、曲に深い敬意を払っているよ」

以下は「Bohemian Rhapsody」初演奏時のパフォーマンス映像



以下は、ジェネレーション・アックス5人とブライアン・メイによる「Bohemian Rhapsody」のパフォーマンス映像