デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の『Station to Station』(1975年)時代に彼と一緒にツアーした、イエス等で知られるキーボード奏者
トニー・ケイ(Tony Kaye)は、オフィシャルでリリースされているライヴ・アルバムよりも“ずっと良い”という、この時期のボウイの2つのライヴ録音を発見したと米ローリングストーン誌の最新インタビューの中で述べています。
ケイによると、「素晴らしいパフォーマンス」と彼が言っているのはボード・ミックス音源。彼はリリースについてボウイと話し合いを始めようとしましたが、2016年にボウイが亡くなる前までに実現することができなかったそうです。
ケイは
「録音や撮影があまり行われなかったのは残念だ。デヴィッドが亡くなる前に彼に届けようとしたテープがあるんだ。箱の中から2つの公演のボードミックスが入っていた。一つはマディソン・スクエア・ガーデンでのショー、もう一つはパリでのショーで、素晴らしいパフォーマンスだった。...彼が亡くなる前に、持っていることを伝えようとしたんだけどね...とても素晴らしいサウンドなんだ。ボードミックスにしては信じられないほどだよ」
と話しています。
ケイは、このツアーからの公式リリースである2016年のボックスセット『Who Can I Be Now? (1974-1976)』に収録されているライヴ・アルバムを聴いたそうですが、「僕の持っているライヴの方が本当にずっといい。誰かが一回限りのものとしてリリースしたいと思うだろうね。(ボウイの盟友ギタリスト)カルロス(アロマー)に電話して、彼がどう思うか聞いてみようかな。彼はボウイ・マスターだからね。とにかく、マディソン・スクエア・ガーデンのショーは素晴らしかったよ。ジョン・レノンやライザ・ミネリなど、誰ももがそこにいた。...あの時のボウイほどクールな人はいないと思うよ」と語っています。