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ニール・ヤング『Harvest』やザ・バンド『The Last Waltz』等のプロデューサー/エンジニア エリオット・メイザー死去

2021/02/10 10:14掲載
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Elliot Mazer
Elliot Mazer
ニール・ヤング(Neil Young)ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)ザ・バンド(The Band)などのアルバム制作に貢献したプロデューサー/エンジニアのエリオット・メイザー(Elliot Mazer)が2月7日、サンフランシスコの自宅で死去。米ローリングストーン誌によると、エリオットの娘アリソンはエリオットが亡くなったことを確認し、何年にもわたって認知症と闘った末の心臓発作が死因だったと話しています。エリオットは79歳でした。

妹のボニー・マレーは米ローリングストーン誌に「エリオットは音楽が大好きだった。彼は自分のしたことを愛していました。完璧主義者だった。誰もが彼をとても尊敬していた。彼は数年前から(認知症に)苦しんでいました」と語っています。

エリオット・メイザーはニューヨークで生まれ、ニュージャージーで育った。ジャズレーベルのPrestige Recordsで音楽キャリアをスタートさせた。その後、独立系レーベルのCameo-Parkwayでチャビー・チェッカーやビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーどのアルバムを手がけた。1970年にはリンダ・ロンシュタット『Silk Purse』をプロデュースした。

その後ナッシュビルに移り、Quadrafonic Sound Studiosを共同設立した。1971年、エリオットはディナー・パーティーを主催。ジョニー・キャッシュ・ショーに出演するために街にいたニール・ヤングも出席者の一人だった。エリオットは当時のことを2001年にMixのインタビューの中で「50人ほどの参加者がいたんだ。ディナーのとき、エリオット(ロバーツ、ニール・ヤングのマネージャー)がニールを紹介してくれて、スタジオやミュージシャンの話を始めたんだ」と語っていた。

エリオットはすぐにニール・ヤングの伝説的な1972年のアルバム『Harvest』の制作に参加した。「Old Man」や「Heart of Gold」などの象徴的な曲を生み出したこのアルバムは米国でプラチナ・アルバム×4の認定を受けており、ニール・ヤングの最も商業的に成功したリリースであり続けている。

ニール・ヤングとのコラボレーションはその後も続き、1973年のライヴ・アルバム『Time Fades Away』、1983年の『Everybody's Rockin'』、1985年の『Old Ways』などがある。エリオットはまた、1975年に録音されたが、2020年にリリースされるまでお蔵入りしていたアルバム『Homegrown』もプロデュースしている。

ニール・ヤングとの仕事以外にも、ジャニス・ジョプリンの『Joplin In Concert』、ゴードン・ライトフットの『Sunday Concert』、ザ・バンドの『The Last Waltz』など、多くの有名なライヴ・アルバムを録音している。