米ビルボード誌などによると、英国議会は音楽ストリーミングビジネスに関する調査を11月24日より開始。初日には
エルボー(Elbow)のフロントマンである
ガイ・ガーヴェイ(Guy Garvey)や
レディオヘッド(Radiohead)の
エド・オブライエン(Ed O'Brien / EOB)らが証言をし、ガーヴェイは「現状のシステムは、音楽の未来を脅かしている」と警告し、ロイヤリティー率の引き上げと、レコード契約と会計処理の透明性の向上を求めています。
パンデミックの影響でツアーやライヴ活動がストップする中、アーティストがストリーミングで稼ぐ収入はこれまで以上に重要になってきています。
Spotifyは昨年、レコード会社と著作権保有者に1ストリーミングあたり0.00366ドルを支払い、Apple Musicは1ストリーミングあたり約0.0070ドル、YouTubeは広告付きの公式ビデオに0.0033ドルを支払っています。
ガーヴェイと
ゴメス(Gomez)のトム・グレイはどちらも、現在のように市場シェアに基づいた比例配分方式でロイヤリティーを分配するのではなく、楽曲を直接ストリーミングするたびにアーティストに支払いが行われるユーザー中心の支払いモデルへの移行を提唱しています。
エド・オブライエンは議会で「システムには常に不均衡があり、それに対処する必要がありますが、今はより深刻になっています」と国会議員に語っています。
アーティストはまた、レコード会社が、輸送中に壊れたレコードやCDのコストをカバーするために、アーティストの印税の10%を自動的に差し引く「フィジカル損害条項」のようなレコード契約の時代遅れの条項を批判しています。