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マイケル・ジャクソン作品を手掛けたレコーディング・エンジニアのブルース・スウェディンが死去

2020/11/18 09:45掲載
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Michael Jackson and Bruce Swedien
Michael Jackson and Bruce Swedien
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の『Off the Wall』『Thriller』『Bad』『Dangerous』を手掛けたレコーディング・エンジニアのブルース・スウェディン(Bruce Swedien)が11月16日に死去。彼の娘がFacebookページで発表。死因は明らかにされていません。86歳でした。

クラシック音楽の訓練を受けた二人の音楽家の間に生まれたブルースは、幼い頃からレコーディングの世界に飛び込んだ。21歳になる頃には、彼はプロとして働き、レコーディングを行っていた。最初はRCAビクターで、その後はユニバーサル・レコーディングでレコーディングのパイオニアであるビル・パットナムの下で活動していた。当時はカウント・ベイジー、デューク・エリントン、ディナ・ワシントンなどのアーティストを録音していた。

ユニバーサル在職中にクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)と出会い、映画『ウィズ』のサウンドトラックを一緒に制作した後、クインシーからマイケル・ジャクソンのデビュー・アルバム『Off the Wall』でのコラボレーションを依頼されたという。

ブルースは『Off the Wall』『Thriller』『Bad』『Dangerous』のレコーディングとミックスを担当し、その過程でクインシーとマイケル親しいコラボレーションとなった。

訃報を受け、クインシー・ジョーンズは追悼コメントを発表。

「ブルースが私にとってどれほどの意味を持っているかを表現するのに十分な言葉はありません」「40年以上経った今でも、世界のどこに行っても、どのクラブに行っても、時計仕掛けのように魔女の時間になると“'Billie Jean”“Beat It”“Wanna Be Starting Something”“Thriller”が聴こえてくるのは偶然ではないと、私はいつも言ってきました。それがブルース・スウェディンの天才的なサウンドであり、今でも彼の真似をしようとするアーティストの声が聞こえてきます。“Svensk”がいなくなるのは寂しいけど、一緒に過ごした全ての瞬間を大切にします。安らかに眠れ兄弟よ」

またマイケル・ジャクソンのSNSも追悼コメントを発表。

「ブルース・スウェディンは、レコーディングスタジオに足を踏み入れた中で最も想像力に富んだオーディオエンジニアの一人として、音楽界を象徴するアーティストの最も記憶に残る瞬間の制作に携わってきました。マイケル・ジャクソンのサウンドへの彼の貢献は計り知れないもので、アルバム『Thriller』『Bad』『Dangerous』でグラミー賞を受賞しました。さらに、ブルースとマイケルとのコラボレーションは、二人が大切にしていた親密な友情となりました。ブルースは親切で寛大な心の持ち主で、年を取るにつれて若い世代に自分の技術の知識を伝え続けていました。彼が関わった全ての人の人生やキャリアに影響を与えた人たちに惜しまれることになるでしょう。私たちの思いは、この困難な時期に妻のBeaと娘のRobertaと彼らの家族と一緒にあります」