ディーヴォ(Devo)の
マーク・マザーズボウ(70歳/Mark Mothersbaugh)は、自身が新型コロナウイルスに感染して死にかけたことを米ロサンゼルス・タイムズの最新インタビューの中で詳しく話しています。
マークによると、5月の終わり頃、自身の制作会社Mutato Musikaのスタジオで働いていたときに感染したという。彼はさまざまなアニメ作品のスコアを手掛けており、対面でのレコーディング・セッションは避けていましたが、スタジオで一度に何人かの知らない人と接触した数日後に最初の症状が現れたという。彼は疲れを感じ始め、高熱がでたため、翌日に看護師が訪問診療を行い、すぐに救急車で病院に運ばれています。
マークは18日間の隔離生活を送りました。彼は最初、ICU(集中治療室)に入る必要があると言った看護師の言葉が信じられなかったと語っています。
病状が悪化するにつれ、マークは幻覚を見るようになったという。文房具を売っている好きな本屋に行っていると思ったり、リトルトーキョーで何者かにブロックで殴られたと思い込んだり、まったく新しいディーヴォのアルバムを作成し、ライブショー全体をまとめたと思い込んだりと。
彼を現実と結びつけていたのは、妻と10代の娘たちからのFaceTime通話だけだったと彼は言っています。彼がとても疲れきっていた時、「すぐに出られるわよ」という家族からの電話が彼を瀬戸際から立ち直らせたと話しています。
マークは「もし新型コロナでICUに入院している知り合いがいたら、連絡して外の世界と連絡を取り続けてください。自分がどこにいるのか、自分がなぜそこにいるのかを把握できなくなる可能性が高いからです」「10日間も人工呼吸をしていたとは知らなかった。時間は何の意味もなかった」と話しています。
彼はまた、ウイルスの後遺症についても触れ、「私の神経にさわる小さなこと」と、ウイルスが身体に及ぼした全体的な「気味の悪い」被害について話しています。
70歳のマークは、新型コロナウイルスに感染する前は50歳で、感染中は90歳になったように感じていたと言っています。今は70歳に戻りましたが、また50歳に戻りたいと思っているという。「すべてのものが、僕が想像していたよりもはるかに深く奪われていく。コロナウイルスとCOVID-19が本物かどうか疑っている人、これは本当に本物だ」と語っています