ザ・ヴァーヴ(The Verve)のヒット曲「Bitter Sweet Symphony」では、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)「The Last Time」のオーケストラ・カヴァーをサンプリング使用しています。当時このオーケストラの録音をサンプリングする許可は得ていましたが、同曲の著作者(作詞・作曲者)であるミック・ジャガーとキース・リチャーズからは許諾を得ていませんでした。
同曲が発表された後、ローリング・ストーンズの元マネージャーで、「The Last Time」の著作権を所有していたアブコ社のアラン・クラインは“盗用した”としてフロトマンのリチャード・アシュクロフト(Richard Ashcroft)を告訴。アシュクロフトが「Bitter Sweet Symphony」のアイデアや歌詞、メロディを創作し、またサンプリングされた部分はアレンジャーのデイビット・ウィタカーによって書かれたものであるにもかかわらず、この訴訟によって、ミック・ジャガー(Mick Jagger)とキース・リチャーズ(Keith Richards)が同曲のソングライティングのクレジットを獲得し、この曲の100%のロイヤルティを得ています。