胎児にとってポップス&ロック・ソングの中でも最も刺激的だったのは
クイーン(Queen)の「Bohemian Rhapsody」。そんな研究結果をスペインの医師グループが発表して話題に。
スペインの婦人科学医療機関Institut Marquesは、膣内から赤ちゃんに直接音楽を聴かせられる胎教アイテム「Babypod」を使って、バッハやベートーヴェンなどのクラシック音楽、ポップス、ロック、アフリカの伝統的なドラムビート、インドのマントラ、スペインのクリスマスキャロルなど、様々なジャンルの音楽を妊娠18週目から38週目までの胎児300人に15曲ずつ聴かせたところ、多くの胎児が音楽に反応して口や舌を動かしたと発表。研究者たちは、これを音楽によって胎児の言語を司る脳内経路が刺激された証拠と説明しています。
全体として、胎児はポップスやロックよりもクラシック音楽に刺激を受けたようで、もっとも反応が多かったのはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。胎児たちの91%が口を動かし、73%が舌を突き出して反応したと報告しています。またバッハ、プロコフィエフ、シュトラウスなどのクラシック音楽も胎児たちの80%以上が好反応を見せたとも報告しています。
また報告では、胎児たちの80%以上が、アフリカの伝統的なドラムビート、インドのマントラ、スペインのクリスマスキャロルに反応したとも説明。
ポップスやロックで最も人気だったのは「Bohemian Rhapsody」で、90%の胎児たちが口を動かし、40%が舌を出しています。次に人気があったのは
ヴィレッジ・ピープル(Village People)の「Y.M.C.A.」。この調査では
アデル(Adele)、
シャキーラ(Shakira)、
ビージーズ(Bee Gees)も聴かせたものの、60%以下の反応しか得られなかったと報告しています。