スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)の代表作のひとつ、『Drumming』のオリジナル・ヴァージョンがアナログレコード/CDで復刻。『Drumming』は1974年リリースのグラモフォン盤や1987年リリースのノンサッチ盤などが広く知られていますが、今回復刻されるのは1972年にジョン・ギボンズ(John Gibson)によって500枚のみ(600枚という説も)プレスされたプライヴェート・エディション盤。現在では、その希少性のために高値で取引されているヴァージョンです。リイシュー元は米Superior Viaduct。海外で5月25日、日本で6月13日。
以下、日本盤インフォメーションより
日本語解説は、ノイズ / インダストリアル専門ディスク・ガイド『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』の著者にして、“あなたの聴かない世界”代表、持田保。
TERRY RILEY、PHILIP GLASSと並ぶ現代音楽、ミニマル・ミュージックの最重要人物STEVE REICHの代表作『DRUMMING』。広く知られている1974年リリースのグラモフォン盤や1987年リリースのノンサッチ盤などに対し、それ以前の1972年にギャラリストであるJOHN GIBSONによる限定500枚プレス・プライヴェート・エディション盤としてリリースされた本作は圧倒的レアリティを誇る、知る人ぞ知る逸品。米レーベルSUPERIOR VIADUCTより本ヴァージョンでは初のCD化、初のアナログ再発となる。
1971年12月16日、ニューヨークはザ・タウン ホールでのライヴ・レコーディング音源。ボンゴや、マリンバといった打楽器の美しい音色が一定のリズムで持続して音を奏でながらも循環を繰り返していく音の変化は非常に豊かで、ライヒのコダワリでもある「声」のフレーズを配置していく作曲の方法は『18人の音楽家のための音楽』に通じる。より洗練された印象を持つ後年ヴァージョンに比べ他を凌駕する臨場感と生々しさ、そしてそれに相反する様なオーガニックなフィーリングに満ち溢れている。その魅力は現代音楽 / ミニマル・ミュージック・ファンのみならず、テクノ、エレクトロニカをはじめ、ニューエイジ / アンビエント好きのハートを射抜く事間違いナシ! 本ヴァージョンこそが現代的感覚に最も合致したと言える、今こそ聴くべきミニマル・ミュージックのマスターピースと断言!!