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ローリング・ストーンズのボックスセット『The Rolling Stones in Mono』が発売

2016/08/11 17:05掲載(Last Update:2016/08/11 23:41)
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The Rolling Stones / The Rolling Stones in Mono
The Rolling Stones / The Rolling Stones in Mono
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のボックスセット『The Rolling Stones in Mono』が海外で9月30日発売。日本盤も発売予定、詳細後日発表。

1964年から1969年の間に発表されたスタジオ・アルバムと、シングル及びEPに収録された楽曲の最高の音質のモノラル・ヴァージョンをコンパイルしたボックスで、CDは15枚組、180グラム重量盤アナログレコードは16枚組を予定。ボックスには新たなコンピレーション・アルバム『Stray Cats』も収録。この『Stray Cats』は、ABKCO時代のシングルAB面とEPの収録曲で構成されています。音源はいずれもマスタリング界の帝王とも呼ばれるマスタリング・エンジニア、ボブ・ラドウィックがオリジナル・マスターテープからリマスタリングを施しています。

ボックスには、写真家テリー・オニールによる稀な写真も含んだ48ページのブックも同梱されます



以下、海外プレス・リリースより

ザ・ローリング・ストーンズが1960年代に発表した14点のスタジオ・アルバムと、シングル及びEPに収録された楽曲の最高の音質のモノラル・ヴァージョンを纏めたボックス・セット。

CDヴァージョンは15枚組、LPヴァージョンは16枚組でのリリース。
 
ザ・ローリング・ストーンズが1960年代に発表したスタジオ録音曲、そのすべてのモノラル・ヴァージョンを纏めた画期的なボックス・セットが、今年、遂にリリースされる。来たる9月30日、ABKCOレコーズから世界同時発売となるのは、"THE ROLLING STONES IN MONO"と題したLPボックスとCDボックスで、同日、iTunes用にマスタリングされたデジタル音源、ハイレゾ音源(96khz /24 bit、192khz/24 bit、DSDの3種)の配信もスタートする。ボックス・セット収録曲、配信音源の曲数はいずれも186曲で、このうち56トラックはデジタル音源が主流になって以来、公式なカタログから消えた状態が続いていた。

今回のコレクションの収録曲は、"世界最高のロックン・ロール・バンド"が成長の過程にあった1963年から1969年のあいだにレコーディングされている。1960年代はロックやポップスのレコードはまだモノラルが主流で、レコーディングが終わったトラックはまずモノラルにミックスされ、その後、ステレオ・ミックスが作られるというパターンが多かった。端的に言えば、モノラルが圧倒的優位にあった。そしてザ・ローリング・ストーンズのレコードも、この点、例外ではなかった。当時のプレイバック・システムは現代のそれに比較すれば技術的にまだまだ未熟だったが、モノラルにミックスされた音源を、高品質なアンプやスピーカーを使用すると、きわめて力強く、インパクトのあるサウンドで再生することができた。キース・リチャーズの自叙伝"LIFE"には以下のような記述がある。「(モノラル・ミックスを聴くと)まるでその場にいるみたいな気分を味わえた……レコーディングが行われているスタジオで、生の演奏を聴いているような、ありのままのサウンドだ。」また、1995年のローリング・ストーン誌に掲載されたミック・ジャガーのインタビュー記事にはこんなくだりがある。「あのころ、ロック・ミュージックは、本当に生まれたばかりのまったく新しい音楽だった……俺たちがロックを歌い、演奏するようになったころ、まだロックの歴史はまだ10年にも満たなかったんだからね……自分たちは特別――そんな気分だった。あの新しいおもちゃの楽しさを知っている者は世界中に数えるほどしかいなかった。俺たちはそのわずかな人間の一人だったんだからね。"福音的な熱情"ってやつだ。」1964年から1964年のストーンズのレコーディング・セッションでサウンド・エンジニアを務め、モノラルへのミックスダウンを手がけた故デイヴ・ハッシンガーは、以下のように回想している。「あのころの彼らは、いつも(ステージでやるように)全員揃って一斉に演奏していた……パートごとに通して演奏して、気になったところをいろいろなやり方で試してみる。で、どうするか決めたらレコーディングを始める……」

ローリング・ストーン誌のシニア・エディター、デヴィッド・フリックが今回のボックス・セットに寄せた、5000語から成る長文のエッセイには以下のように記されている。「"THE ROLLING STONES IN MONO"には、バンドの騒乱に満ちた歴史の最初の10年が克明に記録されている。しかも新たなリマスターによって、細部まで驚くほど忠実に再現されている……」このデヴィッド・フリッケのライナーノーツの全文は"THE ROLLING STONES IN MONO"のCDヴァージョン、LPヴァージョン双方のブックレットに掲載されている。このブックレットは、高名なフォトグラファー、テリー・オニールが撮影した貴重な写真もふんだんに使用された48ページ/フル・カラーの豪華版で、同サイズの、同じくフル・カラーのオリジナル・ジャケットに収納された15枚のCD(または16枚のLP)と共に特製ボックスに収納されている。

"THE ROLLING STONES IN MONO"のマスタリングは、その手腕を高く評価されているグラミー受賞エンジニア、ボブ・ラドウィッグによってゲイトウェイ・マスタリングで行われた。ラドウィッグはDSD(Direct Stream Digital)マスタリングを採用。オリジナル・アナログ・マスターをDSDに変換し(サンプリング・レート=2,822,400Hz)、マスタリングを行った。LPボックス用のカッティングは、アレックス・ウォートンとショーン・マギーによって、アビイ・ロード・スタジオで行われた。また、このLPボックスには、固有のナンバリングが施されており、収納される16枚のディスクすべてに180g重量盤が採用されている。なお、今回のプロジェクトは、グラミー受賞歴を持つABKCOのチーフ・オーディオ・エンジニア、テリ・ランディの監修の下で進められた。


"THE ROLLING STONES IN MONO"(CD15枚組/LP16枚組)に収録されるアルバムは下記の通りで、これらの収録曲すべてがデジタル配信される。


●『The Rolling Stones in Mono』

1) The Rolling Stones (UK, 1964)
2) 12 X 5 (1964)
3) The Rolling Stones No. 2 (UK, 1965)
4) The Rolling Stones Now! (1965)
5) Out of Our Heads (US, 1965)
6) Out of Our Heads (UK, 1965)
7) December’s Children (And Everybody’s) (1965)
8) Aftermath (UK, 1966)
9) Aftermath (US, 1966)
10) Between the Buttons (UK, 1967)
11) Flowers (1967)
12) Their Satanic Majesties Request (1967)
13) Beggar’s Banquet (1968)
14) Let it Bleed (1969)
15) Stray Cats (シングルのAB面とEPの収録曲で構成された新規編集盤。LPは2枚組)

<Stray Cats収録曲>

1. Come On (single A-side – Decca F.11675, 1963)

2. I Want to Be Loved (single B-side – Decca F.11675, 1963)

3. I Wanna Be Your Man (single A-side – Decca F.11674, 1963)

4. Stoned (single B-side – Decca F.11674, 1963)

5. Fortune Teller (from Saturday Club – Decca LK 4583, 1964)

6. Poison Ivy (from Saturday Club – Decca LK 4583, 1964)

7. Bye Bye Johnny (from The Rolling Stones EP – Decca DFE 8560, 1964)

8. Money (from The Rolling Stones EP – Decca DFE 8560, 1964)

9. Poison Ivy (Version 2) (from The
Rolling Stones EP – Decca DFE 8560, 1964)

10. Not Fade Away (single A-side – Decca F.11845, 1964)

11. I’ve Been Loving You Too Long (from Got Live If You Want It! – London Records LL 3493 (U.S.), 1966)

12. The Under Assistant West Coast Promotion Man (Single Version) (single B-side – Decca F.12220, 1965)

13. 19th Nervous Breakdown (single A-side – London Records 45LON 9823 (U.S.), 1966)

14. Sad Day (single B-side – London Records 45LON 9823 (U.S.), 1966)

15. Con Le Mie Lacrime (single A-side – Decca F.22270 (IT), 1965)

16. Long, Long While (single B-side – Decca F.12395, 1966)

17. Who’s Driving Your Plane? (single B-side – Decca F.12497, 1966)

18. We Love You (Single Version) (single A-side – Decca F.12654, 1967)

19. Dandelion (single B-side – Decca F.12654, 1967)

20. Child of the Moon (single B-side – Decca F.12782, 1968)

21. Jumpin’ Jack Flash (single A-side – Decca F.12782, 1968)

22. Street Fighting Man (Single Version) (single A-side – London Records 45LON 909 (U.S.), 1968)

23. Honky Tonk Women (single A-side – Decca F.12952, 1969)

24. You Can’t Always Get What You Want (Single Version) (single B-side – Decca F.12952, 1969)