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レッド・ツェッペリン「天国への階段」著作権裁判 「盗用ではない」 評決が出る

2016/06/24 03:38掲載(Last Update:2018/09/29 04:52)
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Led Zeppelin / Led Zeppelin IV
Led Zeppelin / Led Zeppelin IV
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)「Stairway to Heaven(天国への階段)」の冒頭アコースティック・ギター・パートが盗用によるものだと訴えられた件。著作権をめぐる裁判の陪審評議の結果、「盗用ではない」という評決が出されています。

今回の問題は、ロサンゼルスのバンド、スピリット(Spirit)のギタリストで、類似が指摘されていた楽曲「Taurus」(1967年作)の作曲者でもある故ランディ・ウルフの遺産管財人が、レッド・ツェッペリン「Stairway to Heaven」のイントロと「Taurus」が似ているとして、レッド・ツェッペリンに対して2014年5月に訴訟を起こしたもの。

ロサンゼルス連邦地裁の判事が2曲は似ているとし、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)ロバート・プラント(Robert Plant)が著作権を侵害したかどうかを陪審が決定すべきと判断。プラントとペイジに対する陪審員による審理/裁判がロサンゼルスの裁判所にて1週間に渡って行われていました。公判には、ジミー・ペイジとロバート・プラントも出席し、証言を行っていました。

遺産管財人は、スピリットは、レッド・ツェッペリンが1968年に米国ライヴを行った時に前座として起用されたことがあるため、その時に「Taurus」を聴いた可能性があると主張。一方、レッド・ツェッペリン側は“「Stairway to Heaven」のイントロ部分の節回しは一般的なものであり、「Taurus」を使ったわけでもコピーしたわけでもなく、独自に創られたもの”と説明していました。

陪審では、「Taurus」を聴いたことはないと証言したジミー・ペイジとロバート・プラントの主張は退けていますが、スピリットの著作権を侵害したと言えるほどの類似性はないと判断、盗作ではないと評決しています。

評決を受け、ジミー・ペイジとロバート・プラント、そしてワーナー・ミュージック・グループがコメントを発表しています

“We are grateful for the jury’s conscientious service and pleased that it has ruled in our favor, putting to rest questions about the origins of ‘Stairway to Heaven’ and confirming what we have known for 45 years. We appreciate our fans’ support, and look forward to putting this legal matter behind us.” – Jimmy Page and Robert Plant

"At Warner Music Group, supporting our artists and protecting their creative freedom is paramount. We are pleased that the jury found in favor of Led Zeppelin, re-affirming the true origins of 'Stairway to Heaven’. Led Zeppelin is one of the greatest bands in history, and Jimmy Page and Robert Plant are peerless songwriters who created many of rock’s most influential and enduring songs." - WMG Spokesperson

Led Zeppelin - Stairway to Heaven


Taurus- Spirit