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レッド・ツェッペリン「天国への階段」盗作問題 ジミー・ペイジが裁判の証人台で語る

2016/06/16 16:02掲載(Last Update:2016/06/17 23:40)
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Led Zeppelin / Led Zeppelin IV
Led Zeppelin / Led Zeppelin IV
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が1971年に発表した「Stairway to Heaven(天国への階段)」。冒頭のアコースティック・ギターのパートが盗用によるものだと訴えられた件で、著作権侵害をめぐる陪審裁判がカリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所で行われ、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が証人台に立っています。

今回の問題は、ロサンゼルスのバンド、スピリット(Spirit)のギタリストで、類似が指摘されている楽曲「Taurus」(1967年作)の作曲者でもある故ランディ・カリフォルニアの遺産管財人が、レッド・ツェッペリン「Stairway to Heaven」のイントロと「Taurus」が似ているとして、レッド・ツェッペリンに対して2014年5月に訴訟を起こしたもの。

この件を担当しているロサンゼルス連邦地裁のゲリー・クラウスナー判事が、「Stairway to Heaven」と「Taurus」は似ているとし、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)ロバート・プラント(Robert Plant)が著作権を侵害したかどうかを陪審が決定すべきと判断。プラントとペイジに対する陪審員による審理/裁判がロサンゼルスの裁判所にて行われています。

遺産管財人によれば、スピリットはレッド・ツェッペリンが1968年に米国ライヴを行った時に前座として起用されたことがあるため、その時に「Taurus」を聴いた可能性があると主張。一方、レッド・ツェッペリン側は“「Stairway to Heaven」のイントロ部分の節回しは一般的なものであり、「Taurus」を使ったわけでもコピーしたわけでもなく、独自に創られたもの”と説明しています。

初日の公判には、ジミー・ペイジとロバート・プラントも出席。公判中は2つの曲の様々なヴァージョンが流されています。

証人台に立ったペイジは、今回の公判の前に自身のコレクション、4,329枚のLPと5,882枚のCDを確認したところ、スピリットのアルバムを2枚持っていたと説明。ただ問題となっている「Taurus」はそれらには収録されていないと証言しています。ペイジはその後、原告の弁護士から質問に「Taurus」が収録されたデビュー・アルバムがコレクションの中にあったと認める発言をしていますが、なぜそれが自身のコレクションの中にあるのは「分からない」と説明しています。

ペイジはまた、レッド・ツェッペリンがスカンジナビアで行った最初のツアーで、スピリットの他の楽曲のリフをメドレーに使用したことがあると認めていますが、ペイジは数年前に義理の息子から紹介されたネット上のあるビデオを見るまで「Taurus」を聴いたことがなかったと証言しています。ペイジは「Taurus」を聴いたとき“まったく異質のもの”に聴こえたと義理の息子に話したとのこと。

原告の弁護士は、スピリットはレッド・ツェッペリンの前座として参加した1968年12月のデンバー公演で「Taurus」を演奏しており、それを聴いたはずだと主張。そのコンサートについて覚えているかどうか尋ねられれたペイジは「デンバー公演でスピリットの演奏は聴いていない」と証言しています。

Led Zeppelin - Stairway to Heaven


Taurus- Spirit