ローリング・ストーンズとの共演で知られるメリー・クレイトン　27年ぶりのアルバム『Beautiful Scars』全曲公開

ローリング・ストーンズ（The Rolling Stones）との共演で広く知られ、他にも様々なアーティストの作品でバック・コーラスを担当したシンガーのメリー・クレイトン（Merry Clayton）。27年ぶりのスタジオ・アルバム『Beautiful Scars』を4月9日にリリース。YouTubeほかで聴けます。

クレイトンの功績は、ローリング・ストーンズ「Gimme Shelter」、キャロル・キング『Tapestry（つづれおり）』、レーナード・スキナード「Sweet Home Alabama」のほか、ペギー・リー、シュープリームス、エルヴィス・プレスリー、ジェイムス・テイラー、ビージーズ、コールドプレイなどまで多岐にわたります。彼女の輝かしいキャリアは、バック・シンガーを描いたアカデミー賞受賞ドキュメンタリー『バックコーラスの歌姫たち（原題：20 Feet from Stardom）』で脚光を浴びました。

2014年のアカデミー賞受賞から数ヶ月後、クレイトンは交通事故で足を失ってしまいました。しかし、彼女の輝かしいキャリアを育んできた不屈の精神は失っておらず、アルバムを完成させています。

「私が曲を選んだのではなく、曲が私を選んだのです。私はただの船です」「神がナビゲーターであるとき、しなければならないのは、ただ座って、彼がしようとしていることに任せることだけです」とクレイトンはこのプロジェクトについて語っています。

アルバムは、長年の友人であるベテランプロデューサーのルー・アドラーとゴスペルシンガーソングライターのテリー・ヤングがプロデュースを担当。またアルバムには孫娘のキリヤ・メリー・エイミーも参加しています。

アルバムには、ダイアン・ウォーレンの新曲「Beautiful Scars」、コールドプレイのクリス・マーティンの新曲「Love Is a Mighty River」に加え、サム・クック「Touch the Hem of His Garment」、レオン・ラッセル「A Song for You」のカヴァーも収録されています。