『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが監督するビートルズ(The Beatles)の新たなドキュメンタリー映画『The Beatles: Get Back』から本編映像の一部が公開されています。約5分。
ピーター・ジャクソンは今回の特別映像について「世界中のビートルズ・ファンの皆さんにホリデーのごちそうを贈りたかったので、近日公開予定の劇場用映画『The Beatles: Get Back』の5分間のチラ見せをまとめました。この困難な時期に、皆さんが笑顔になり、切望していた喜びがもたらされることを願っています」と話しています。
映画『The Beatles: Get Back』は当初、2020年9月4日公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で1年後の2021年8月27日に延期されています。
このドキュメンタリー映画は、2019年1月に制作が発表された作品で、アルバム『Let It Be』制作時のセッションに新たな光を当てたもの。1969年1月にマイケル・リンジー=ホッグが撮影したビートルズ「ゲット・バック・セッション」の未公開映像約55時間と、『Let It Be』アルバム・セッションからの未公開オーディオ140時間を基に制作されています。また映画では、ビートルズの最後ライヴ・パフォーマンスとなる、1969年1月30日に英ロンドンのアップル・コアの屋上で行ったライヴ・パフォーマンスの映像もフィーチャーしています。
ピーター・ジャクソンは、第一次世界大戦のドキュメンタリー映画『They Shall Not Grow Old』のプロデューサーのクレア・オルセンと編集者のジャベス・オルセンと共にこの作品に取り組んでいます。映像は『They Shall Not Grow Old』のために開発された映像修復の技術を用いて新品同様の状態にレストアされます。
アップル・レコードの代表ジェフ・ジョーンズはショーケースにて、この映画について「私たちは『Let It Be』セッションがビートルズにとどめを刺したという神話を覆すであろう全く新しい映画を作りました」とコメントしています。
ショーケースでは、数分のプレビューを上映。Varietyは、
「確かに映画『Let It Be』に対する驚くべき逆のストーリーが展開されている。ヴィジュアル的にも精神的にも明るく、ビートルズが冗談を言ったり、お互いをからかったり、ふざけたアクセントで歌ったり、ヴィンテージのMoptop hijinksを楽しんだりしている多くのショットがある。また、アルバム『Abbey Road』の曲をリハーサルするバンドのシーンもたくさんある。ソロ・アルバムに登場するような曲のラフなヴァージョンもある。ビートルズのファンはこの映画に夢中になるだろう」
とレビューしています。
なおディズニーは、映画『レット・イット・ビー(Let It Be)』(1970年)のレストア版も今後公開すると発表しています