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フリートウッド・マックの創設メンバー ピーター・グリーンが死去

2020/07/26 11:34掲載(Last Update:2020/07/26 12:10)
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Peter Green
Peter Green
フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の創設メンバーで、英国が生んだ最も偉大なブルース・ギタリストの一人であるピーター・グリーン(Peter Green)が死去。彼の家族の代理人が7月25日に声明を発表。「ピーター・グリーンのご家族は、大きな悲しみの中、この週末、彼が安らかに眠りについたことをお伝えします。近日中にさらなる声明を発表する予定です」と書かれています。ピーター・グリーンは73歳でした。

ピーター・グリーンは1946年ロンドン生まれ。10歳の頃からギターに興味を持ち、ハンク・マーヴィン、マディ・ウォーターズ、B.B.キング等に影響を受ける。1966年、エリック・クラプトンの後任ギタリストとしてジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに加入する。翌67年にザ・ブルースブレイカーズを去り、ドラマーのミック・フリートウッドらとフリートウッド・マック(当初はピーター・グリーンズ・フリートウッド・マックと名乗っていた)を結成。英チャート1位となった「Albatross」や、後にサンタナがカヴァーした「Black Magic Woman」などを作曲した。

1970年、ドラッグとメンタルヘルスに苦しむ中で、グリーンはフリートウッド・マックを脱退。在籍中は3枚のスタジオ・アルバムに参加した。同年にソロ・アルバム『The End of the Game』をリリースするが、グリーンは統合失調症と診断されて1970年代の大半は精神病院に入退院していた。1970年代の終わりにはミック・フリートウッドのソロ・アルバム『The Visitor』への客演をきっかけにしてソロ活動を再開した。

1990年代にはピーター・グリーン・スプリンター・グループを結成、1997年から2004年の間に9枚のアルバムをリリースした。2009年以降にはピーター・グリーン・アンド・フレンズとして、イギリスほかでツアーを行った。

グリーンは1998年、フリートウッド・マックの他のメンバーと共にロックの殿堂入りを果たした。

2020年2月には、ミック・フリートウッドと豪華スターたちによるピーター・グリーン・トリビュート公演が英ロンドンで開催された。ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア(David Gilmour)、ZZトップのビリー・ギボンズ(Billy Gibbons / Billy F Gibbons)、元ローリング・ストーンズのビル・ワイマン(Bill Wyman)、エアロスミスのスティーヴン・タイラー(Steven Tyler)ジョン・メイオール(John Mayall)、フリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィー(Christine McVie)ジェレミー・スペンサー(Jeremy Spencer)ザック・スターキー(Zak Starkey)ジョニー・ラング(Jonny Lang)、メタリカのカーク・ハメット(Kirk Hammett)、ザ・フーのピート・タウンゼント(Pete Townshend)ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)ニール・フィン(Neil Finn)らが出演した。