サイトSciTechDailyによると、
クイーン(Queen)のギタリストであり、天体物理学者でもある
ブライアン・メイ(Brian May)は、小惑星の研究者たちとチームを組んで、宇宙探査機によって探査された別々の天体の類似性と違いを調査しています。研究チームは、スーパーコンピューターを使って巨大な小惑星の衝突をシミュレートして、小惑星の起源を探りました。彼らの研究成果の論文は、2020年5月27日の学術雑誌ネイチャー コミュニケーションズ誌に掲載されています。ブライアンも共著者として名を連ねています。
研究チームは、NASAの「サイリス・レックス」が観測した直径525mの小惑星「ベンヌ」と、日本の「はやぶさ2」が調査した直径1kmの「リュウグウ」を比較して、その起源を推測。
論文によると、どちらも同じような形状をしており、物質の密度も似ています。しかし、この2つの小惑星は、異なる量の水和物質を含んでいることがわかりました。「リュウグウ」は小惑星の中では比較的若く、1億年前の小惑星であるにもかかわらず、「ベンヌ」に比べて水和物質が少ないように見えると報告しています。
ただ、今回の研究によると
“「リュウグウ」と「ベンヌ」は、現在の水和物質レベルが大きく異なるにもかかわらず、同じ親から派生した同じ小惑星群に属している可能性があります。「はやぶさ2」と「サイリス・レックス」によって回収された小惑星のサンプルを分析してみないとわからないのですが、小惑星帯の同じ地域から来ていることがわかっているので、それは可能性が高いです”
と説明しています。
論文の共著者であるブライアン・メイは「小惑星の形状と水和物質レベルは、その起源と歴史の本当のトレースとして役立つことができます」と述べています。
以下はブライアンも登場する関連映像
詳細は以下のURLのページでご覧になれます。
https://scitechdaily.com/brian-may-lead-guitarist-of-rock-band-queen-works-to-probe-origin-of-asteroids/