舞台となったのは10万人の人波で埋め尽くされた巨大な競技場サン・デビル・スタジアム。ロサンゼルス中のロック・ファン達がこの世界最強のロックン・ロール・バンドを一目見ようとアリゾナに民族大移動して来た。撮影されたのは、アリゾナ州のサン・デビル・スタジアムの屋外ライヴとニュージャージー州のメドーランズ・ブレンダン・バーン・アリーナの屋内ライヴの二ヶ所で、サン・デビル・スタジアムでは20台のカメラとフィルムの長さ34万フィート、時間にして63時間にも及ぶ膨大な量の撮影が行われた。さらにスペクタル・ショットを撮るためにヘリコプターを使った上空からの空撮など、さまざまな手法を駆使して映し出す。アルバム『刺青の男』を手掛けたボブ・クリアーマウンテンが、当時の最新機器24chステレオで録音した音源をミックスした。その後、バンド結成20周年にあたる1982年にプレミア上映。そのツアーの模様を収めたライヴ・アルバム『スティル・ライフ(アメリカンコンサート '81/Still Life American Concert 1981』も発表された。その後1983年1月に全米公開/1983年6月25日に日本全国で公開され大ヒットした。音楽史に燦然と輝く記録映画として、老若男女問わず、今もなお多くの音楽ファンに広く愛される作品となった。メンバーは当時30代後半から40代前半と今の年齢の半分の若さ。1973年に幻となった初来日公演もさることながら、80年代も一度も日本に足を踏み入れることがなかったストーンズ。上映ではあるがあの時のストーンズをビシビシ感じてほしい。まるでライヴを間近で観ているような臨場感で、目まぐるしく動き回るメンバーのステージ・パフォーマンスを堪能しよう。
収録曲: 1.アンダー・マイ・サム Under My Thumb (*) 2.夜をぶっとばせ Let's Spend the Night Together (*) 3.シャッタード Shattered (*) 4.ネイバーズ Neighbours (*) 5.黒いリムジン Black Limousine (*) 6.ジャスト・マイ・イマジネーション Just My Imagination (Running Away with Me) (*) 7.トゥエンティ・フライト・ロック Twenty Flight Rock (*) 8.レット・ミー・ゴー Let Me Go (*) 9.タイム・イズ・オン・マイ・サイド Time Is on My Side (*) 10.ビースト・オブ・バーデン Beast of Burden (*) 11.友を待つ Waiting on a Friend (*) 12.ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー Going to a Go-Go (**) 13.無情の世界 You Can't Always Get What You Want (**) 14.リトルT&A Little T&A (***) 15.ダイスをころがせ Tumbling Dice (***) 16.氷のように She's So Cold (**) 17.オール・ダウン・ザ・ライン All Down the Line (***) 18.ハング・ファイアー Hang Fire (***) 19.ミス・ユー Miss You (**) 20.レット・イット・ブリード Let It Bleed (***) 21.スタート・ミー・アップ Start Me Up (***) 22.ホンキー・トンク・ウィメン Honky Tonk Women (*) 23.ブラウン・シュガー Brown Sugar (***) 24.ジャンピン・ジャック・フラッシュ Jumpin' Jack Flash (*) 25.サティスファクション (I Can't Get No) Satisfaction (**)
*Tempe Arizona, 13 December 1981 ** East Rutherford New Jersey, 6 November 1981 ** East Rutherford New Jersey, 5 November 1981