今作はSteve Earle, Maria McKee, Tom Waits and Richard Thompsonに代表されるカントリーやフォーク、ルーツ・ロックにジンジャーならではのソングライティングセンスを融合させたソロならではアルバムになっている。『カントリー・ミュージックに傾倒しながら、俺のアクセントはウィリー・ネルソンではなくボビー・トンプソンから影響されていることを隠せず、一方で歌詞の隅々では心から紡がれた言葉でこれまでのどんな話よりも真実を表してる。それは俺が小便たれの小僧の頃から自分の血の中に含まれていたもので、ようやくみんなの元に届ける事ができて光栄だ。楽曲が主に扱っているのは伝統的にタブーとされている精神的な病気、特に鬱についてで、俺は人生の中で常にそれに苦しまされたきた。治療から解放された近年、音楽の創作はセラピーと安らぎとなっている。俺は音の中に救いを感じていて、みんなに同じような体験を提供できたら嬉しい。通して語られる言葉は自然体で告白の色合いが濃いものの、この率直なアプローチは伝統的なロック・アルバムよりも歌詞に対してより強い印象を与えていると思うよ』とジンジャーが語るように、この作品では彼のパーソナルな部分を包み隠さず表現し、ザ・ワイルドハーツや別プロジェクトで見せる「激しさ・荒々しさ」とは表裏一体のジンジャーのもう一つの顔「穏やか・優しさ」が表現されたソロならではのハートウォーミング作品となっている。日本盤はボーナストラック3曲を含んだ全13曲。2月からはUKでレベラーズとのツアーや、フランク・ターナー主催のイベントにも出演が予定されている。
●『Ghost In The Tanglewood』
01. The Daylight Hotel 02. Paying It Forward 03. Golden Tears 04. Phantom Memories 05. Minus You 06. Remains 07. The Words Are Gonna Have To Wait 08. My Old Friend The Blues 09. The Reaper 10. Don't Say Goodbye 11. In Reverse [日本盤ボーナストラック]** 12. I Don't Wanna Work On This Song No More [日本盤ボーナストラック]** 13. I Could Have Cared For You [日本盤ボーナストラック]