単行本化の際にカットされた扉絵を現存する原画の中から厳選した『手塚治虫扉絵原画コレクション』が発売決定
2017/11/10 14:36掲載

手塚治虫扉絵原画コレクション1950-1970
単行本化の際にカットされた扉絵を現存する原画の中から厳選した『手塚治虫扉絵原画コレクション』が発売決定。『1950-1970』は11月30日、『1971-1989』は2018年2月に玄光社から刊行予定。
扉絵とは、雑誌掲載時のトップページや単行本の冒頭にタイトルとともに入れられる絵のことで、そこでは読者の目を引くためのさまざまな工夫が凝らされていました。大胆な画面構成やタイトルのアレンジなど、手塚漫画のもう一つの魅力が凝縮されており、連載時の扉絵は単行本ではカットされてしまうことから、本書で初めて収録される貴重なものも多数あります。
原画が現存するものに絞って、2000点を超える候補の中から厳選収録。大々的にクリーニングが施された近年の復刻漫画や画集と異なり、本書では補正は最小限に留め、原画の傷みや修正跡、経年変化による変色などもあえて「風合い」として生かし、モノクロ原稿もフルカラーで掲載しています。これにより、年月を重ねた歴史とともに作者の繊細な筆致や息遣いが感じられる、まさに原画ならではの醍醐味が楽しめます。