ジョージ・マイケル　デラックス・エディション『Listen Without Prejudice / MTV Unplugged』を10月発売

UK現地時間９月７日（木）、ナイル・ロジャースをフィーチャリングした故ジョージ・マイケルのシングル「Fantasy（by George Michael featuring Nile Rodgers）」が公開となった。

80年代後半にレコーディングされた「Fantasy」は、ジョージ・マイケルの2枚目のソロ・アルバム − 言わずと知れたマルチ・プラチナム・アルバム『Listen Without Prejudice Vol.1』 −に収録される予定になっていた。ジョージはまた、リード・シングルのひとつとして「Fantasy」のリリースを構想していたと言われるが、なぜかそのどちらも実現しなかった。「Fantasy」がようやく日の目を見たのは、シングル「Freedom! ’90」の米国バージョン、そして1990年のシングル「Waiting For That Day」のUKバージョンのB面としてであった。しかし、ジョージにとって「Fantasy」はずっと特別な存在であり続けた。いつかは独立したシングルとしてリリースすることを考えていたようだ。

ジョージ・マイケルは1991年に大成功を収めた＜Cover To Cover＞ツアーで「Fantasy」を生の観客の前で披露している。同ツアーの会場のすべての座席には､同曲を修めたカセット・テープが、敬虔なファンたちへのプレゼントとして置かれていた。その10年あまり後の＜25 Live＞ツアーでも、「Fantasy」はパフォーマンスされている。

2016年の初め、皆が待ち望む『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス＋MTVアンプラグド』（当初は『リッスン〜25周年記念盤』と銘打たれていた）の再発をキック・オフするシングルを何にするか考えた時、ジョージにとって「Fantasy」は当然の選択だった。「Fantasy」のファンクをもうワンランク上のものに昇華させることのできる人物は誰か — それはこの惑星に１人しかいない。ジョージは迷わずナイル・ロジャースに連絡した。二人の音楽的感性はぴったりだった。そして誕生したのが本作ということになる。

9月7日に英国のラジオで世界プレミアされた「Fantasy (by George Michael featuring Nile Rodgers)」は、説明不要のキラー・トラックとしかいいようがない仕上がりである。ジョージ・マイケルがこの曲をこよなく愛した訳が、ファンの皆は聞けばきっとすぐにわかるはずだ。

ジョージ・マイケルの輝かしいキャリアは40年にもわたり、累計1億2000万枚のアルバム・セールスを記録している。来月、ソニー・ミュージックは、世界を圧倒したジョージのセカンド・ソロアルバムを、『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス＋MTVアンプラグド』としてリリースする。もともと、1990年にリリースされた『Listen Without Prejudice Vol.1』は、ジョージ自身がプロデュース、アレンジを手がけ、ほぼ全曲を作詞・作曲したもので、英国ではメガ・ヒットとなったソロ・デビュー作『FAITH』の売り上げを上回った。＜MTV Unplugged＞のパフォーマンスは1996年にロンドンで収録され、Wham!時代の曲から「Older」まで、ジョージの歌手人生を彩る名曲が網羅されており、この度が貴重な公式初リリースとなる。

『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス＋MTVアンプラグド』デラックス・エディションは、新たにリマスターされたオリジナル・アルバムに加え、DISC2ではジョージの歴史的な名演として知られる、1996年の＜MTVアンプラグド＞ライヴが最新リマスターで公式初CD化。更に当時のシングルのB-Sideやチャリティー作品への提供曲、ポール・マッカートニーとのデュエット曲などを含む数々のレア・トラックを収録したDISC３と、1990年当時に制作・放送されたジョージの貴重なドキュメンタリー＜The Southbank Show＞の他、ミュージック・ビデオやLIVEパフォーマンス映像を収録したDISC4（DVD）で構成された濃密な内容になっている。

なお、iTunes Storeでは本日より、アルバム『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス＋MTVアンプラグド』を先行予約するとその場で「Fantasy (by George Michael featuring Nile Rodgers)」と「Star People」をダウンロード出来るIGTプレオーダーもSTARTしている。

『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス＋MTVアンプラグド』の再発を記念して、ソニー・ミュージックとチャンネル4、BBCワールドワイドは、ジョージ自身がナレーションを務める新作ドキュメンタリー・フィルム＜Freedom＞の発表を決めた。スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、リアム・ギャラガー、ナイル・ロジャース、「Freedom '90」のMVに出演したスーパーモデルたち（ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、タチアナ・パティッツ、リンダ・エヴァンジェリスタ）、メアリー・J.ブライジ、トニー・ベネット、芸術家のトレイシー・エミン、ファッション・デザイナーのジャン＝ポール・ゴルチェ、モデルのケイト・モス、俳優のリッキー・ジャーヴェイス、ジェームズ・コーデンなどの面々が出演。様々なジャンルのスターたちが、ジョージと『Listen Without Prejudice Vol.1』について以下のようにコメントしている。

彼の中にはレノンがいる　____リアム・ギャラガー

揺ぎ無き最高傑作　　____エルトン・ジョン

神様がくれた世界への贈り物だ　____スティーヴィー・ワンダー

このドキュメンタリーは、ジョージの遺作となり、ジョージは2016年のクリスマスまで、このフィルムの仕上げに励んでいた。