サザンオールスターズ 1978-1985 / スージー鈴木
あの曲の、あのメロディの何が凄いのか――。「勝手にシンドバッド」「いとしのエリー」「C調言葉に御用心」「ミス・ブランニュー・デイ」など、衝撃のデビューから活動休止まで、1978〜1985年の初期に発表したサザンの名曲を徹底分析。音楽評論本『サザンオールスターズ 1978-1985』(著者:スージー鈴木)が新潮社から7月14日発売
●『サザンオールスターズ 1978-1985』
スージー鈴木 (著)
<内容紹介>
やっぱりサザンは〝初期〟が最高!
《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》《チャコの海岸物語》《海》《ミス・ブランニュー・デイ》《メロディ(Melody)》etc.
衝撃のデビューから国民的バンドとなるまでの軌跡をたどる、胸さわぎの音楽評論!
あの曲の、あのメロディの何が凄いのか――。《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》《ミス・ブランニュー・デイ》など、衝撃のデビューから活動休止まで、1978 ~1985年の〝初期〟に発表したサザンの名曲を徹底分析。
聴いたこともない言葉を、聴いたこともない音楽に乗せて歌った20代の若者たちは、いかにして国民的バンドとなったのか? 8年間の栄光と混乱の軌跡をたどり、その理由に迫る。日本のポップ・ミュージックに革命を起こしたサザンの魅力に切れ込む、胸さわぎの音楽評論!
【目次より】
第1章 1978年――サザンオールスターズ、世に出る。
《勝手にシンドバッド》革命/桑田ボーカルの源流/「桑田語」/ラジカルかつポップな音/「目立ちたがり屋の芸人」/混乱の気分しだいに
第2章 1979年――サザンオールスターズ、世にはばかる。
パンクとしてのサザン/いとしの《いとしのエリー》/エリーとは誰か?/歌詞の無い歌詞カード事件/声が出ていないボーカル/「第1期黄金時代」
第3章 1980年――サザンオールスターズ、迷う。
ファイブ・ロック・ショー/「裏ファイブ・ロック・ショー」/永井博のジャケット/失われた「ロック初期衝動」/時代とのズレ/【比較分析1】サザンオールスターズとはっぴいえんど
第4章 1981年――サザンオールスターズ、突き詰める。
音楽主義/『はらゆうこが語るひととき』/桑田とタモリ/メジャーセブンスとディミニッシュ/7人目のサザン1――八木正生と新田一郎/映画『モーニング・ムーンは粗雑に』
第5章 1982年――サザンオールスターズ、開き直る。
「第2期黄金時代」/チャコのマーケティング物語/「音楽主義」の遺跡/我が青春の『NUDE MAN』/ソングライター桑田佳祐/実録・82年紅白歌合戦
第6章 1983年――サザンオールスターズ、一皮むける。
別格的な存在へ/実録『ふぞろいの林檎たち』最終回/ジョイントコンサート/桑田のコミカル路線/【比較分析2】サザンオールスターズとキャロル
第7章 1984年――サザンオールスターズ、極まる。
初期のピーク/【比較分析3】サザンオールスターズと佐野元春/愛倫浮気性/7人目のサザン2――藤井丈司と小林武史/実録・ビデオ『サ吉のみやげ話』
第8章 1985年――サザンオールスターズ、舞い散る。
2枚組/【比較分析4】サザンオールスターズと山下達郎/《メロディ(Melody)》の傑作性/「初期」の終わり
終章 2011年以降――サザンオールスターズ、帰ってくる。
<著者について>
スージー鈴木:
1966(昭和41)年大阪府東大阪市生まれ。音楽評論家。早稲田大学政治経済学部卒業。昭和歌謡から最新ヒット曲までを「プロ・リスナー」的に評論。著書に『【F】を3本の弦で弾くギター超カンタン奏法』『1979年の歌謡曲』『1984年の歌謡曲』がある。