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オノ・ヨーコの復刻プロジェクト第2弾、『Fly』『Approximately Infinite Universe』『Feeling the Space』が日本発売決定

2017/06/14 13:09掲載
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Yoko Ono
Yoko Ono
オノ・ヨーコ(Yoko Ono)の復刻プロジェクト第2弾、『Fly』(1971年)、『Approximately Infinite Universe(無限の大宇宙)』(1973年)、『Feeling the Space(空間の感触)』(1973年)のアルバム3タイトルが日本発売決定。日本盤CDは7月26日、日本盤LPは8月9日発売。海外盤は7月14日発売。リイシュー元は海外はSecretly Canadian/Chimera Music、日本はソニーミュージック。

以下、日本盤のプレスリリースより

2017年2月18日、84歳の誕生日を迎えた故ジョン・レノンの妻であるヨーコ・オノ。2018年の生誕85周年へ向けて、前衛芸術家ヨーコ・オノの再評価を目指す「YOKO ONO REISSUE PROJECT(ヨーコ・オノ再評価プロジェクト)」の第二弾がリリースされることが決定した。ヨーコ・オノ再評価プロジェクト第二弾は、70年代アップル・レコードから発売されていた『フライ』『無限の大宇宙』『空間の感触』の3タイトル。ボーナストラック入り紙ジャケットCDとオリジナル・リリース以来40数年ぶりとなるアナログLP(限定White Color Vinyl)で復刻、息子のショーン・レノンらによるオリジナル・アナログ・マスターからの最新リマスター、未発表写真入りのブックレット付、LPには特典として大版のポスターも封入され、新装発売となる。

これまでに第一弾としてジョン・レノン&ヨーコ・オノ名義の『トゥー・ヴァージンズ』『ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ』と初ソロ作『ヨーコの心/プレスティック・オノ・バンド』の3タイトルが発売(CD:2016年12月7日/LP:2016年2月22日)されたが、今回の第二弾はヨーコ・オノのカタログの中でもアヴァンギャルド性が影をひそめたポップ・ロック寄りの作品群で、最も再評価されるべき3枚といえる。それぞれジョン・レノンの『イマジン』『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』『マインド・ゲームス』と対となる作品となっており、『フライ』にはジョン・レノン、リンゴ・スター、クラウス・フォアマン、エリック・クラプトン、ジム・ケルトナーらが参加するなど、ジョン・レノンのそれぞれのアルバムに参加したミュージシャンがバックを固めているため、音色もそれぞれのアルバムのサウンドを感じる事が出来る。

【Yoko Ono Reissue Project第二弾3タイトル】 CD:2017年7月26日発売 LP:2017年8月9日発売(EXECTIVE PRODUCER: SEAN LENNON)

●1971年作品 『フライ/FLY』
●1973年作品 『無限の大宇宙/ APPROXIMATELY INFINITE UNIVERSE』
●1973年作品 『空間の感触/ FEELING THE SPACE』

【YOKO ONO REISSUE PROJECTについて】
日本ではソニー・ミュージックがSecretly CanadianとChimera Music (ショーン・レノンのレーベル)とライセンス契約を行ない、第1弾としてジョン・レノン&ヨーコ・オノ名義の2タイトル『未完成作品第1番 トゥー・ヴァージンズ』(1968年)と『未完成作品第2番 ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ』(1969年)、ヨーコ・オノ初のソロ作『ヨーコの心/プラスティック・オノ・バンド』(1970年)の初期3タイトルをリリース。2017年7月に第2弾として、『フライ』(1971年)『無限の大宇宙』(1973年)『空間の感触』(1973年)の3タイトルをリリース。その後2017年後半から2018年にかけて、1985年発表の『スターピース』までのアルバムを随時再発していく。1969年発表の『ウェディング・アルバム』は豪華ボックスや収納物を再現をするため制作時間がかかるため最後のリリースとなる。

今回のプロジェクトにはジョンとヨーコの息子ショーン・レノンが大きく関わっており、アナログ盤LPはショーン・レノンとグレッグ・カルビ(ジョン・レノンやショーンと仕事をしたマスタリング・エンジニア)がオリジナル・アナログ・マスターテープからの最新リマスターを行なった(CDのデジタル・リマスターはグレッグ・カルビとライアン・スミス)。

パッケージはCDは紙ジャケット仕様で、今回新たに見開きの豪華ダブル・ジャケットとなり、未発表写真も含むブックレットが収納される。オリジナル発売以来40数年ぶりの復刻となるアナログ盤LPは限定Color Vinyl盤で、ヨーコとショーンの希望で色が決められている。超プレミア・アイテムとなっている高価なオリジナル盤のアートワークを可能な限り再現し、未発表写真収録の7インチサイズの新規ブックレット、LPのみポスター付。ジャケット周りは日本制作・盤はピンク・フロイドを始め評価の高いUSのRTI(Record Technology Incorporated)プレス。レーベル面は当時のアップル・レーベルの代わりにグレープ・フルーツをデザイン。日本盤帯にはそのグレープ・フルーツをアイコンにしたひょうたん型の丸帯を作成、新規ライナーノーツも収録する。日本盤はそれぞれ限定1000枚、世界のビートルマニア必携のコレクターズ・アイテムとなること間違いないだろう。



以下は以前に公開された映像・音源

復刻プロジェクト第2弾のトレーラー映像


『Approximately Infinite Univers』から「What A Bastard The World Is」


●『Fly』




●『Approximately Infinite Universe』




●『Feeling the Space』


<各アルバム詳細>
●ヨーコ・オノ 『フライ』  YOKO ONO/FLY (1971年作品)

[CD] 2017/07/26発売 SICX-84〜85 \\3,600+税 ■初回仕様限定盤 ■紙ジャケ仕様(2枚組見開きジャケット)■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付 ■ボーナストラック4曲収録

[LP] 2017/08/09  SIJP-49〜50 ¥6,000+税 ■完全生産限定アナログLP/1000枚限定White Color Vinyl ■特典ポスター、特製カード封入 ■見開きジャケット(2枚組)■ジャケット周りは日本制作・盤は海外プレス(by RTI)■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付

Disc One

1. Midsummer New York ミッドサマー・ニューヨーク
2. Mindtrain マインドトレイン
3. Mind Holes マインド・ホールズ
4. Don’t Worry Kyoko (Mummy’s Only Looking For A Hand In The Snow)  ドント・ウォーリー・キョーコ (京子ちゃん心配しないで)
5. Mrs. Lennon ミセス・レノン
6. Hirake ヒラケ
7. Toilet Piece / Unknown トイレット・ピース
8. O’Wind (Body Is The Scar Of Your Mind)  オー・ウインド

Disc Two

9. Airmale エアメール
10. Don’t Count The Waves ドント・カウント・ザ・ウェイヴズ
11. You ユー
12. Fly フライ
13. Telephone Piece テレフォン・ピース
14. Between The Takes (Bonus Track)  ビトゥウィーン・ザ・テイクス [ボーナス・トラック]
15. Will You Touch Me (Bonus Track)  ウィル・ユー・タッチ・ミー [ボーナス・トラック]
16. The Path (Bonus Track) ザ・パス [ボーナス・トラック]
17. Head Play (Medley: You/Airmale/Fly) (Bonus Track) ヘッド・プレイ [ボーナス・トラック]
(LPは2枚組で1〜13を収録)

1971年9月に発表されたソロ2作目。ジョン・レノンの『イマジン』と対を成すアルバムでジョン・レノン、リンゴ・スター、クラウス・フォアマン、エリック・クラプトン、ジム・ケルトナーらが参加。いまやヨーコの代表曲ともいえる「ドント・ウォリー・キョーコ」や、「オープン・ユア・ボックス」を改題した「ヒラケ」などのアバンギャルド音楽から、「イマジン」と同じような音色を感じるピアノと哀愁のメロディが美しい名曲「ミセス・レノン」等収録。デザインを含めたトータル・アート作品としては、ヨーコの最高傑作と言える。プロデュースはジョン&ヨーコ。若き日のジャック・ダグラスがエンジニアで参加している。

●ヨーコ・オノ 『無限の大宇宙』  YOKO ONO / APPROXIMATELY INFINITE UNIVERSE (1973年作品)

[CD] 2017/07/26 SICX-86〜87 \\3,600+税■初回仕様限定盤 ■紙ジャケ仕様(2枚組見開きジャケット) ■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付 ■ボーナストラック収録

[LP] 2017/08/09 SIJP-51〜52 \\6,000+税 ■完全生産限定アナログLP/1000枚限定White Color Vinyl ■特典ポスター、特製カード封入 ■見開きジャケット(2枚組) ■ジャケット周りは日本制作・盤は海外プレス(by RTI)■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付

Disc One

1. Yang Yang ヤン・ヤン
2. Death Of Samantha サマンサの死
3. I Want My Love To Rest Tonight 今宵、彼に安らぎを
4. What Did I Do!  しくじった
5. Have You Seen A Horizon Lately 最近地平線を見た事がある?
6. Approximately Infinite Universe 無限の大宇宙
7. Peter The Dealer 周旋屋のピーター
8. Song For John 風のある日に(ソング・フォー・ジョン)
9. Catman (The Rosies Are Coming)  キャットマン
10. What A Bastard The World Is 世界は何てひどい野郎なんだろう
11. Waiting For The Sunrise 日の出を待って

Disc Two

12. I Felt Like Smashing My Face In A Clear Glass Window ガラス窓に顔をぶちこみたい
13. Winter Song 冬の歌
14. Kite Song 凧の歌
15. What A Mess メチャクチャだ
16. Shiranakatta (I Didn’t Know)  知らなかった
17. Air Talk 空気の話
18. I Have A Woman Inside My Soul 胸の中に女が居る
19. Move On Fast ムーヴ・オン・ファースト(移動だ)
20. Now Or Never ナウ・オア・ネヴァー(時はいま)
21. Is Winter Here To Stay?  冬は永遠かしら?
22. Looking Over From My Hotel Window ホテルの窓から見下ろしている
23. Dogtown (Bonus Track)  ドッグタウン [ボーナス・トラック]
(LPは2枚組で1〜22を収録)

1973年1月に発表されたソロ3作目。前作までのアヴァンギャルドが影をひそめ、よりポップ、ロックな路線となった、今、最も再評価が期待される作品でもある。ヨーコはフェミニズムを前面に打ち出し、女性としての権利・主張を力強く宣言する。ヨーコとジョンがプロデュース。ジョンはJoel Nohnnという変名でギターとヴォーカルで参加。『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』でバックを務めたエレファンツ・メモリー・バンドが今作にも参加。是非「今宵、彼らに安らぎを」を聴いてみて欲しい。最後のブレイクのヨーコの作品の中でも時代を超えた名曲中の名曲と言える。

●ヨーコ・オノ『空間の感触』 YOKO ONO/FEELING THE SPACE(1973年作品)

[CD] 2017/07/26  SICX-88 ■2,400+税 ■初回仕様限定盤 ■紙ジャケ仕様 ■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付 ボーナストラック7曲収録

[LP] 2017/08/09 SIJP-53 \\4,000+税 ■完全生産限定アナログLP/1000枚限定White Color Vinyl ■特典ポスター、特製カード封入 ■ジャケット周りは日本制作・盤は海外プレス(by RTI)■最新リマスター ■新規解説・歌詞・対訳付

1. Growing Pain グローイング・ペイン
2. Yellow Girl (Stand By For Life)  イエロー・ガール
3. Coffin Car コフィン・カー
4. Woman Of Salem ウーマン・オブ・セイラム
5. Run, Run, Run ラン・ラン・ラン
6. If Only イフ・オンリー
7. A Thousand Times Yes ア・サウザンド・タイムズ
8. Straight Talk ストレート・トーク
9. Angry Young Woman アングリー・ヤング・ウーマン
10. She Hits Back シー・ヒッツ・バック
11. Woman Power ウーマン・パワー
12. Men, Men, Men メン・メン・メン
13. “I Learned To Stutter” / Coffin Car [Live] (Bonus Track)  “アイ・ラーンド・トゥ・スタッター”/コフィン・カー[Live] (Bonus Track)
14. Potbelly Rocker (Bonus Track) ポットベリー(Bonus Track)
15. It’s Been Very Hard (Bonus Track) イッツ・ビーン・ヴェリー・ハード(Bonus Track)
16. Warrior Woman (Bonus Track) ウォーリアー・ウーマン(Bonus Track)
17. Left Turn’s The Right Turn (Bonus Track) レフト・ターンズ・ザ・ライト・ターン(Bonus Track) 
18. Mildred, Mildred (Bonus Track)  ミルドレッド・ミルドレッド(Bonus Track)
19. Mildred, Mildred [Demo] (Bonus Track)  ミルドレッド・ミルドレッド[Demo] (Bonus Track)

1973年11月に発表されたソロ4作目。Apple Recordsからの最後の作品であり、彼女の70年代最後の作品。ジョン・レノンの『マインド・ゲームス』と対を成すアルバムで、同作のレコーディング・メンバーがバックアップしているので、同じような音色を感じることができる。より一層フェミニズムのテーマを強め、「ウーマン・パワー」では男性中心社会への怒りを込め、女性としての力を高らかに宣言する。ちょうど今作が発表された1973年秋は“失われた週末”と呼ばれるジョンとヨーコの別居が始まった時期。レコーディングではジョンも一バックミュージシャンのひとり。ヨーコはこのレコーディングに打ち込み、「失われた週末」への序曲となった作品ともいえる。「メン・メン・メン」では“J・O・H・N・N・Y”というフレーズや“milk and honey”というフレーズも。