1999年に、雑誌"TIME"が"20世紀最高のアルバム"に選定した『エクソダス』は、そのリリースから40周年を迎える2017年6月、マーリー・ファミリー/アイランド・レコード/ユニバーサルミュージックによって4種類のフォーマットでリイシューされる。うち3フォーマットは、ボブの息子ジギー・マーリーが監修した『エクソダス』の"リステイトメント・ヴァージョン”、『エクソダス 40 - THE MOVEMENT CONTINUES』とのセットになっている。
6月2日、ユニバーサル ミュージック エンタープライズは『エクソダス 40 - THE MOVEMENT CONTINUES』を2CDセットと3CDセットで発表する。2CDセットは『エクソダス』のオリジナル版とジギーの”リステイトメント・ヴァージョン”を収録。また3CDセット(および同内容のデジタル・ダウンロード・ヴァージョン)には、『エクソダス』のオリジナル・ヴァージョン、ジギー監修の"リステイトメント・ヴァージョン"、ライヴ・アルバム『エクソダス・ライヴ』(オリジナル盤が発売された週にロンドンのレインボー・シアターで行われたコンサートの模様を収録)の3作で構成されている。さらに『エクソダス』オリジナル盤のゴールド・カラー・ディスク仕様の限定盤LPも、同じく6月2日に発売される。
6月30日にリリースが予定されているスーパー・デラックス・ヴァージョンには、12インチのアナログLP4枚と7インチ・シングル2枚が収められている。LPの内訳は、『エクソダス』のオリジナル・ヴァージョンとジギーが監修した”リステイトメント・ヴァージョン”、ライヴ・アルバム『エクソダス・ライヴ』、そして『PUNKY REGGAE PARTY』(「Keep On Moving」の未発表エクステンディッド・ミックスを収録)というもので、7インチ・シングルは「Waiting in Vain」b/w 「Roots」、および「Smile Jamaica (Part One)」b/w「Smile Jamaica (Part Two)」という内容になっている。このスーパー・デラックス・ヴァージョンをBobMarley.comまたはuDiscover.comで予約した方は、発売日である6月30日を待たず、6月2日から、収録音源すべてをデジタル・ダウンロード・ヴァージョンで入手できる。また他の3種類のパッケージでは入手できないスティーヴン・マーリー・リミックスのEXODUS」もダウンロード可能になる。このリミックス・ヴァージョンは新たに構築したバッキング・トラックを使用しており、さまざまなリード・ヴォーカリストがゲスト参加している。その他のスティーヴン・マーリー・リミックスは、ジャマイカおよびカリブ海諸国でのみ独占公開される。
今回の"リステイトメント・プロジェクト"に取り組むにあたり、ジギー・マーリーは父ボブ・マーリーの音楽とメッセージに最大限の敬意を払った。もしもボブが今になってこれらの曲に手を入れたらどうなるか――そんなジギーのアイデアを作品化したのがこの『エクソダス 40 - THE MOVEMENT CONTINUES』である。父の作品を尊重しつつも、ジギーはかなり実験的なアプローチで新たなかたちのアルバムを組み立てた。聴く人は、この傑作『エクソダス』をもう一度初体験するような感覚を味わうだろう。
たとえば「One Love」の場合、ジギーはリード・ヴォーカルのアウトテイクを10種類発見した。それらを編集することで、実に素晴らしい新たなリード・ヴォーカルが生み出されている(曲の終わり近くでは、ヴォーカル・ブースで即興的に思いついたアドリブの歌詞も聴くことができる)。またジギーは素晴らしい顔ぶれのミュージシャンを起用して「Turn Your Lights Down Low」の新たなバッキング・トラックを録音した――その結果、よりR&Bルーツ色の濃い味付けが曲に加わっている。そんな斬新なバッキング・トラックの上にボブのオリジナル・ヴォーカルが加わることで、この伝説的なナンバーはよりソウルフルな仕上がりになった。グラミー賞をたびたび受賞しているジギーは、選り抜きのミュージシャンたちと共に繊細な演奏を披露し、父の遺した音源を巧みに再構築することに成功している。
パンクで揺れる激動のロンドンで録音された後期の重要アルバムにして、アイランド第6作。1999年にタイム誌により、「20世紀最高の音楽アルバム (the best music album of the 20th century)」に選ばれたこの作品は、40周年を迎える今年6月に3枚組豪華エディションで登場!!