音楽ストリーミングサービスのSpotifyとユニバーサル・ミュージック・グループが、新たに複数年にわたるグローバルライセンス契約を締結。プレスリリースによれば、今回の合意には、新作をリリースする際、最初の2週間は無料会員は聴くことが出来ずに有料のSpotify Premiumに限定して配信を行うことが可能になるという項目も含まれています。海外報道によれば、Spotifyはソニーミュージックやワーナーミュージックとも同様の項目の交渉を行っている模様です。
Spotifyのダニエル・エクCEOは「すべてのアーティストの作品が同じ方法でリリースするべきだとは思わない。私たちはユニバーサルミュージックと協力し、新しい柔軟なリリースポリシーを作成した」とコメントしています。
【Update：2017/4/6】
スポティファイジャパンから日本語のプレスリリースが発表されています
音楽ストリーミングサービス Spotifyは、音楽をベースにエンタテインメント分野を牽引するユニバーサル ミュージック グループ（UMG）と、本日新たな複数年にわたるグローバルでのライセンス契約を締結したことを発表しました。
※ 本件は、2017年4月4日（ストックホルム/サンタモニカ 現地時間）発表のプレスリリース「SPOTIFY AND UNIVERSAL MUSIC GROUP ANNOUNCE GLOBAL, MULTI-YEAR LICENSE AGREEMENT」の日本語参考訳となります。 プレスリリース（英語原文）https://press.spotify.com/
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本契約のもと両社はパートナーシップを推進し、包括的な音楽体験の提供や柔軟な新譜リリース、Spotifyのプラットフォームにおける革新的なマーケティングキャンペーンに向けた協業などを行い、アーティストやレーベル、音楽ファンの変革を進めてまいります。
本契約によりUMGはアーティストやレーベルがファンを広げ、関与し、より深い結びつきを築くためのツールの基礎となるデータにアクセスできるようになります。
SpotifyのCEO ダニエル エクは、次のように語っています。「このパートナーシップは両社の音楽に対する愛情の上に成り立っており、アーティストの価値を創造し、音楽ファンに捧げられるものです。我々は新たなアーティストがブレイクできるようサポートするとともに、新人も既に確立されたアーティストもあっと驚く方法でファンとつながれるよう取り組んでまいります。我々はすべてのアーティストの全てのアルバムが同じ方法でリリースされる必要はないと考えており、UMGと共に、新たに柔軟性のあるリリースポリシーを確立すべく取り組んでいます。本日からUMGのアーティストは、シングルはSpotifyを利用するすべてのリスナーに今までと同様にお楽しみいただく一方、ニューアルバムについては２週間プレミアムプランだけで配信し、プレミアムプランのユーザーにいち早く作品全体をお楽しみいただくことをアーティストが選択できるようになります。私は我々がこれまで取り組んできた全てのことにおいて、また音楽制作に関わるすべての方、そして音楽を愛するすべての方のために新たな音楽経済圏を創り出そうという約束のもと我々が今後取り組んでいく全てのことにおいて、ルシアン グレンジ氏のリーダーシップに感謝を表したいと思います」
ユニバーサル ミュージック グループの会長兼CEO ルシアン グレンジ氏は、次のように語っています。「8年前、ストリーミングが歓迎すべき、しかしながらまだ小さな収益源だった頃、UMGは、エコシステム全体に恩恵をもたらし、活力ある未来に音楽を連れ戻す方法であるとしてSpotifyのようなパートナーを迎え入れました。こうしたデジタルサービスとの協働は、過去20年近くで初めて音楽業界に実質的な成長をもたらしました。今日ストリーミングは我々のビジネスの多くを占めています。我々の挑戦は、この上昇傾向を持続性のある成長に昇華させていくことにあります。ダイナミックに、かつてない速度で進化する市場で成功するためには、アーティストの音楽をファンに届ける方法について創造的かつ継続的に再び進化させられるかにかかっています。UMGでは販売方法や技術のみならず、ビジネスモデル全体についても改めて推察しました。唯一変わらないものは、素晴らしい音楽とアーティストやクリエイターに対する公正な報酬のみであり、そのためにもSpotifyや同様のサービスの長期的な成功はエコシステムが健全でありつづけるために欠かすことができません。私はSpotifyの継続的な成長と革新に対し、ダニエルに祝福の言葉を伝えます。ダニエルや彼のチームとともに世界中のアーティストとファンをつなぐ新たな素晴らしい方法を確立することを楽しみにしています」
