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映画『トレインスポッティング』の続編 原作小説の文庫版『T2トレインスポッティング』が発売

2017/03/11 03:59掲載
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T2 トレインスポッティング(ハヤカワ文庫NV)
T2 トレインスポッティング(ハヤカワ文庫NV)
映画『トレインスポッティング』の続編『T2 トレインスポッティング(T2 Trainspotting)』。原作小説『ポルノ』が今回、映画公開にあわせ『T2トレインスポッティング』と改題。文庫版が3月9日に早川書房より発売されています。

以下、プレスリリースより

 90年代ポップ・カルチャーの代名詞で社会現象まで引き起こした映画『トレインスポッティング』。その続編である『T2 トレインスポッティング』が4月8日(土)より日本で全国公開される。

 主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本のジョン・ホッジとオリジナルのスタッフ&キャストが再集結。本国イギリスで大ヒットスタートを飾り、これから公開を迎える日本でも再び“トレスポ”旋風を巻き起こすこと間違いない。

 この映画には二つの小説が”原作”としてクレジットされている。その一つは1996年の映画『トレインスポッティング』の原作ともなった、アーヴィン・ウェルシュの1993年のデビュー長篇小説「トレインスポッティング」(邦訳、1996年。現在ハヤカワ文庫)。 同作はスコットランド英語を多用し、不況にあえぐ若者たちの刹那的な生き方を描き、イギリスで最も権威ある文学賞であるブッカー賞にノミネート。さらに英国の有名書店ウォーターストーンによる「今世紀を代表する10冊」の本に選ばれた。そして1996年にダニー・ボイル監督によって映画化され、世界中の若者に熱狂的に支持され、小説はイギリスのみで100万部を超えた。

その小説「トレインスポッティング」刊行から9年後の2002年、満を持して続篇「ポルノ」(今回、映画公開に合わせ「T2トレインスポッティング」と改題)を発表。3月9日に早川書房より発売となった「T2トレインスポッティング」が描くのは、前作の最後に選んだ未来を生きる登場人物たち。もはや若者の刹那的な生き方もできなくなったが、モノ分かりのよい大人になることもなく、相変わらず疾走していく姿を書き尽くす。前作のファンをはじめ、「サンデー・タイムズ」「オブザーバー」など有力紙誌からも高い評価をうけ、イギリスでは25万部を超えるベストセラーとなった。

 ウェルシュの執筆の勢いは衰えることなく、数年おきに大型の長篇小説を発表する。2012年、「トレインスポッティング」 「T2 トレインスポッティング」のプロローグにあたる「スキャグボーイズ」(「トレインスポッティング0 スキャグボーイズ」として早川書房刊)を発表。デビューから20年、技術的な研鑽を積みながらも、むしろ若返ったような印象をうける精力的な書きぶりを見せる。

 2016年に、シリーズの人気キャラクター、フランコ・ベグビーの過去と現在を描く『The Blade Artist』を刊行した。「トレインスポッティング」ワールドは映画と小説の枠を超えて疾走し続ける!
●小説『T2トレインスポッティング』
ハヤカワ文庫NVより上下巻が発売中

※以下、インフォメーションより

この再会は事件だ。
ダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガー主演の映画「T2 トレインスポッティング」の原作小説。

「平凡な日常をしゃぶり、退屈な生活をナイフで突き刺す。面倒なヤツらが、帰って来た! 」リリー・フランキー
「映画の原石は、よりニガく、よりエロく、よりエモい」宇野維正

レントンが仲間の大金を持ち逃げしてから9年。ロンドンでくすぶっていたシック・ボーイは、親戚からパブを譲り受け、故郷リースに帰ってきた。ここで一発当ててやる! シック・ボーイが悪だくみをしているそのとき、オランダで暮らすレントン、刑務所にいるベグビー、依存症治療中のスパッドの人生もまた大きく動き出す! 『トレインスポッティング ポルノ』を改題・文庫化。