少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代 (立東舎)
少女マンガの1大ジャンルである「SF&ファンタジー」を大解剖。書籍『少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代』がリットーミュージックの立東舎から4月20日発売。
『11人いる! 』『地球へ…』など、数多くのSF&ファンタジー少女マンガが生まれた1970〜80年代。本書では、当時の作品の魅力を、豊富な図版とともに紹介。
また、同時期に少女マンガ家たちはハヤカワ文庫のカバーイラストとして、非常に多くのSF&ファンタジーイラストを描いていました。今となっては大変貴重なそのイラストを、カラーで64ページにわたり大量に掲載します。
総図版点数300点超、テキスト3万字超で、じっくりとあの時代を楽しめる1冊です。
●『少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代』
※以下、インフォメーションより
【目次】
・萩尾望都「ユニコーンの夢」
・SF&ファンタジー少女マンガ 作家セレクション
・SF&ファンタジー少女マンガ 雑誌と作家たち
・SF&ファンタジー少女マンガ 主要625作品リスト
・ハヤカワ文庫FT・SF・JAカバーイラスト集(カラー)
<出版社からのコメント>
「SFやファンタジーを描いてはいけないよ 読者にウケないからね」
あの頃の少女マンガ家たちは しばしばそう言われたそうです
本当に? 私はこんなに好きなのに
読者は嫌いな人ばかりってことあるのかな
少年マンガにはいっぱいあるのに
少女マンガでは絶対駄目だってことあるのかな
そう思った描き手たちがひとり またひとりと
SFやファンタジーの作品を描き
その作品に魅せられた描き手がまた別の作品を描き
数多くの名作がうまれ少女マンガ躍進のエネルギーとなりました
けれど結局
SFだとかファンタジーだとか
実はどうでもいいのかもしれません
あの頃の少女マンガ家たちが読者と共有したかったのは 「〝イマジネイション〟の世界では
好きなものを好きと好きなだけ言っていい」
たったそれだけのメッセージ
まるで宇宙の大海原に ビンに詰めた手紙を流すように
そっと誰かに届いてほしいと
それだけの気持ちであったのかもしれません
純粋で切実なその想いは
今なお 宇宙の闇に浮かぶ星々のように
変わらぬ光を放っています(図書の家)