
NHK BS1『BS世界のドキュメンタリー 世界の大都市 魅惑の屋上ライフ』
東京、パリ、ニューヨーク、バルセロナ、ブエノスアイレス。世界中から観光客が集まる有名都市の、知られざる“屋上ライフ”を伝える異色の紀行番組『世界の大都市 魅惑の屋上ライフ』がNHK BS1『BS世界のドキュメンタリー』で放送決定。屋根の上には、地上からは決して見えない魅力的な風景と楽しみがあります。
■NHK BS1『BS世界のドキュメンタリー 世界の大都市 魅惑の屋上ライフ』
<放送スケジュール>
●「歴史と粋の屋上ライフ:パリ」
12月19日(月)後11:00
●「空から見るガウディの迷宮:バルセロナ」
12月20日(火)後11:00
●「貯水タンクとエンターテインメント:ニューヨーク」
12月21日(水)後11:00
●「コロニアル(植民地)建築とグラフィティ:ブエノスアイレス」
12月22日(木)後11:00
●「巨大コスモポリタンに息づく伝統文化:東京」
12月23日(金・祝)後11:00
<番組スタッフから>
【どんな番組ですか?】
パリ、ニューヨーク、バルセロナ、ブエノスアイレス、東京…屋上から見る大都市の“絶景”を存分に堪能しつつ、ランドマークとなる建築物の屋根や屋上にまつわる“知られざる物語”や屋上で行われている多種多様な活動を紹介し、路上を歩くだけでは見えてこない各都市特有の“意外な歴史や文化”を伝える紀行番組です。フランスと日本の国際共同制作です。
【番組の見どころは?】
各都市の空から見た“絶景”は、もちろんの事、パリの歴史的な美しい屋根の上で育つ“美味しいもの”や、近代都市の象徴であるニューヨークの高層ビル群の屋上にある“意外なもの”…など、見慣れているつもりの各都市の“知られざる素顔”や、そこに暮らす人々、その空間を守り育てる人々の物語に触れる事が出来ます。見た後、思わず、屋上に上がって街を眺めたくなる、そんな番組です。
【この番組を企画したきっかけは?】
この番組シリーズは、パリに本拠地を置くフランスの制作会社Gedeonの代表者が、長い間“あたためてきた”企画です。パリで近年、屋上緑化に官民あげて取り組んでいる中、フランスの制作チームは都市の“屋上”は、下からも見る事が出来ず、また許可無しでは入れない場所も多く、意外にミステリアス。
そこには知られざる“都市の顔”があり、“物語”があるに違いない…と考えて企画されたものです。
「東京編」は、世界の5都市を選ぶ際、世界的な人気観光都市であり、オリンピック開催地となる“東京”は外せない…とされ、NHKとの「国際共同制作」を行う事になりました。
【心に残った言葉は?】
パリの“屋上養蜂家”の言葉 〜
「屋上の巣箱を見に行くと、上に上がっただけで気分爽快。私はいつも5分間だけベンチに座って、パリの街を眺めます。最高の気分ですよ。美しい職場です。」
パリ・アンヴァリッド国立廃兵院を管理する少将の言葉 〜
「この屋根の上、決して飽きることはありません。ここに来る度に幸運だなぁと感じるのです。腰かけて景色を眺めながら考え事をすると、良い決断が出来るのです。」
【この番組を取材するなかで新しい発見や、驚いたことはありましたか?】
屋上では、工夫次第で実にいろんな事が出来るんだ…と気づかせてくれました。
たかが屋上、されど屋上。屋上は「単なる平らな屋根」ではなく、都市の貴重な“空間”。目的や活動は多様でも、屋上に上がる人々が一様に「その空間に癒されている」「気分をリフレッシュしている」様子が印象的でした。閉鎖的でない“空間”である事がポイントのようです。
【見てくださる方に一言】
私は元々、木の上や屋上から景色を眺めるのは好きでしたが、「屋上文化」は世界共通のものであると同時に、とても多様、楽しみ方もいろいろと改めて知りました。番組を“のんびり”と楽しんで頂き、是非、皆様も「お気に入りの屋上」を見つけて下さい!
(番組プロデューサー)
<放送内容>
●「歴史と粋の屋上ライフ:パリ」
12月19日(月)後11:00

歴史的建造物がひしめくパリ。1900年の万国博覧会会場、グラン・パレの巨大なガラス屋根やセーヌ川を見下ろすトゥール・ジャルダンでハチミツを集める養蜂家や、装飾が施された美しい屋根を修復する職人たちを訪ねる。ナポレオンが眠るアンヴァリッドではドームと屋根の秘密を探り、他にもオシャレな庭園や、屋根から屋根へと飛び移る新スポーツ“パルクール”を楽しむ人など、パリジャンの粋な屋上ライフが満載。
●「空から見るガウディの迷宮:バルセロナ」
12月20日(火)後11:00

アントニ・ガウディが設計したユニークな建物が美しい町並みに溶け込むバルセロナ。天才建築家は家の外観、内装のみならず、屋根の上にまで独創的な造形を施した。キノコのような煙突が並ぶカサ・バトリヨ、複雑な曲線が入り組むカサ・ミラなどをガウディ建築修復の専門家とともに見ていく。また、屋上から見る街の景色に取り憑かれた画家、中世の宗教音楽コンサート、カタロニア伝統の人間ピラミッド、屋上菜園などを訪ねる。
●「貯水タンクとエンターテインメント:ニューヨーク」
12月21日(水)後11:00

百年前から摩天楼が建ち並んでいたニューヨーク。映画やブロードウェイの芝居にもしばしば登場するのが、古きよき時代を感じさせる「木造の貯水タンク」だ。常に屋上で働くタンク業者や貯水タンク・アーティストを取材。その他、ブルックリンの愛鳩家、屋上の映画祭、高級レストランに新鮮な食材を提供する大規模な屋上菜園、高所恐怖症の克服になる空中ブランコ教室、メトロポリタン美術館の不思議な庭園、などを取り上げる。
●「コロニアル(植民地)建築とグラフィティ:ブエノスアイレス」
12月22日(木)後11:00

植民地時代の建物が並ぶブエノスアイレス。アールヌーボーやアールデコの歴史的建造物の数々を堪能できる一方で、屋上や壁一杯に描かれたグラフィティ(落書き)が町を彩り、自由な雰囲気にあふれている。生演奏とともに壁に映像を映し出す都会派アーティスト、ソムリエがマテ茶をふるまう屋上カフェ、青空タンゴ教室、市民の通信システムを構築するアンテナ・アクティビストの活動、海でもないのに灯台がある建物などにも注目する。
●「巨大コスモポリタンに息づく伝統文化:東京」
12月23日(金・祝)後11:00

無限に広がる巨大都市、東京。その屋上では人々が茶道や剣道を楽しみ、職人が極上の“からすみ”を作る。古くから住民を守ってきた神社、昭和の風情を残す観覧車、ゴルフの練習場なども東京らしい風景。最近では屋上緑化も進み、畑や田んぼが都市生活者に土に触れる貴重な機会を提供している。その他、眺望自慢の足湯、周囲360度を見渡せる天空の展望台など。21世紀と、昭和と、伝統文化が融合する、不思議空間を紹介する。
※予告映像もある番組ページ
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/index.html