ボブ・ディランの新作『Tempest』は9月リリース

デビュー50周年に合わせてボブ・ディラン新作「テンペスト」9月発売決定！

レコーディング・アーティストとしてのキャリア50周年を記念し新曲10曲からなる作品をリリース

米コロンビア・レコーズ（ソニーミュージック）は本日、ボブ・ディランの新作スタジオ・アルバム「テンペスト」が全米で2012年9月11日にリリースされると発表した（日本発売は9月26日予定）。ボブ・ディランの書き下ろしオリジナル楽曲10曲が収録される同作は、本人の名を冠して1962年にコロンビアからリリースされたデビュー・アルバムの50周年に合わせて発売される。

ジャック・フロスト（ボブ・ディラン）がプロデュースを手がけた新作はボブ・ディランにとって35枚目のスタジオ・アルバムであり、2009年にリリースされ世界中でベストセラーとなった「トゥゲザー・スルー・ライフ」に続く作品である。

ボブ・ディランの過去4作のスタジオ・アルバムは、その歴史に名高いキャリアの中でも最高の部類に入ると広く絶賛され、それまでになかった規模の商業的成功と高い評価を博した。プラチナ・ディスクを獲得した1997年の「タイム・アウト・オブ・マインド」がアルバム・オブ・ザ・イヤーを含む複数のグラミー賞を受賞する一方、「ラヴ・アンド・セフト」はディランのプラチナ・ディスク連続認定記録を伸ばすとともにグラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門のトロフィーを獲得した。

2006年にリリースされた「モダン・タイムズ」は最も人気の高いディランの作品となり、世界中で250万枚以上を売り上げたほか、グラミー賞をさらに2部門獲得した。「トゥゲザー・スルー・ライフ」はディランにとって初めて全米と全英の両方および5ヶ国で初登場1位を記録し、現在売り上げ100万枚を越えようとしている。

これら4作はクリエイティヴな12年間の間にリリースされたが、この間には映画「ワンダー・ボーイズ」の収録曲でありアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞した2001年の曲『シングス・ハヴ・チェンジド』、2004年に発売されニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに19年間名を連ねるなど世界的ベストセラーとなった回想録「ボブ・ディラン自伝 (Chronicles Vol.1)」、マーティン・スコセッシ監督が手がけた2005年のドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム」なども登場した。ボブ・ディランはまた、2009年には初のホリデイ・スタンダード集「クリスマス・イン・ザ・ハート」をリリースし、同作からの印税を全額世界中の飢餓救済チャリティ財団に寄付している。

今年に入ってのボブ・ディランは、アメリカの市民に与えられる最高位の勲章である大統領自由勲章を受章した。2008年にはその「たぐいまれな詩の力からなるリリカルな作品の数々によりポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた重大な影響」を称えられ、ピューリッツァー賞の特別賞を受賞している。また、1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学（スコットランド）やプリンストン大学（米ニュージャージー州）をはじめとする数大学で博士号などを多数受賞している。