Lou Reed / The RCA & Arista Album Collection
ルー・リード(Lou Reed)が亡くなる直前まで手がけていた“ラスト・プロジェクト”としてリリースされたリマスター・ボックスセット『The RCA & Arista Album Collection』。リード自身がリマスタリングを手がけたソロ・アルバム16タイトルを収めた本ボックスのパッケージ内容を説明したボックス開封映像が公開されています
発売は海外で10月7日。
ボックスには、1972年から1986年までにリリースされたスタジオ・アルバム14タイトルとライヴ・アルバム2タイトルを収録。
収められるのは
Lou Reed (April 1972)
Transformer (November 1972)
Berlin (July 1973)
Rock 'n' Roll Animal (February 1974)
Sally Can't Dance (August 1974)
Metal Machine Music (July 1975)
Coney Island Baby (December 1975)
Rock and Roll Heart (October 1976)
Street Hassle (February 1978)
Lou Reed Live: Take No Prisoners (November 1978/2枚組)
The Bells (April 1979)
Growing Up in Public (April 1980)
The Blue Mask (February 1982)
Legendary Hearts (March 1983)
New Sensations (April 1984)
Mistrial (June 1986)
でCD17枚組。
ボックスにはさらに、レアなプロモーション用ポスターやアート・プリント5枚のレプリカ、そしてリードのプライベート・コレクションからの記念グッズやリードのインタビュー、レアなアートワーク&写真などが掲載された80ページのハードカバー本も同梱される予定です。ボックスは12インチ・サイズ (各辺約30cm)
リードの妻
ローリー・アンダーソン(Laurie Anderson)によれば、リードはこれらのリマスタリング制作に情熱を傾けていたそうで、またプロデューサーのハル・ウィルナーはボックスセットに寄せたライナーノーツの中で「このボックスセットはルーのラスト・プロジェクトです」と述べています
以下、プレスリリースより
ルー・リードのキャリア史上最も豊かで多彩な時期のひとつである1972年から1986年のRCA、アリスタ時代に録音したアルバム16作品をまとめたボックス・セット、『LOU REED - THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』が10月7日(金)に発売される事が決定した。これはルー・リードが2013年10月27日に亡くなる直前まで心血を注いでいた生前最後のプロジェクトだった。
『LOU REED - THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』は、前衛的なロック・アンサンブルとして多大な影響をもたらしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドを1970年に脱退した後、ルー・リードがソロ・アーティストとして作曲・レコーディング(多くの場合はプロデュースも)を手がけた画期的なスタジオ・アルバムおよびライヴ・アルバムを、1つの総合的なアンソロジーとして初めて集大成したもの。
アメリカ人ミュージシャン・作曲家・パフォーマンス・アーティストにして、21年間ルー・リードの妻でありパートナーでもあったローリー・アンダーソンはこう語っている。
「初めてのデートはAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティ)のコンヴェンションだったわ。ルーと私は機材マニアで、美しい録音が大好きだったから、自宅のスタジオ、楽器、機材を何年もかけてできる限り最高の状態にしていったの」
「ルーはこれらのアルバムのリマスタリングに心血を注いでいたわ。音をきれいにした訳ではないのよ。時にはリマスタリングが、細かいところや粗いところを最高にエキサイティングな形で見せてくれたわ。そういうものが、もともとあったエネルギーの力で、目の前に飛び出してくるのよ。」
「それから、この作品集に使われている珍しい写真や、ルーの音楽語録の素晴らしいセレクションもとても気に入っているわ。ルーは優れた分析家であり鋭い批評家でもあったの。抜粋されているインタビューは、彼のクレイジーなユーモアのセンスや寛大さ、壮大な世界観、それから音楽の意味を蘇らせてくれるわ。ルーの音楽を愛してくれた人なら、きっとこの作品を手にして大喜びしてくれることでしょう。これを発売してくれるソニーに心から感謝しています」
CD17枚からなるライブラリーに収録される16作のアルバム(1978年11月に発売された『テイク・ノー・プリズナーズ・ライヴ』は2枚組)はすべて、ルー・リードが自ら直接監修し、2013年10月27日に71歳で死去する直前に完了した長期プロジェクトだった。
長年の友人にして本作品集の共同プロデューサーでもあるハル・ウィルナーは『LOU REED - THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』のライナー・ノーツの中でこう記している。
「このボックス・セットはルーの最後のプロジェクトだった。彼はRCAとアリスタ・レコーズ在籍時に制作したすべてのソロ作品のリマスタリングを監修していたのだ。…(中略)…作業は2013年6月と7月にニューヨークのマスターディスクで、エンジニアのヴラド・メラーと、ソニー/レガシーのロブ・サントスと共に行われた」。
「この時期その場に居合わせた者やルーの周りにいた者は、誰もが美しいものを目にした。長年聴いていなかったサウンドの機微を嬉しそうに指摘しながら再発見の喜びにあふれ、自身の作品のあの時代全体を熱心に再現するルーの姿である。彼の死の4ヶ月足らず前に行われたこれらのセッションを今思い出してみると、それらのひとときがいっそう大きなものに感じられる」。
『LOU REED - THE RCA & ARISTA ALBUM COLLECTION』は、12インチ(約30cm)サイズの豪華仕様のボックス・セット。16作のフル・アルバム(17CD)とともにルー・リードの個人的なアーカイヴから発掘された思い出の品々、レアな写真やアートワーク、彼のRCAおよびアリスタ在籍時に行われたインタビューや、制作過程にルーが携わった様子を時系列で記した、示唆に富み洞察の深いハル・ウィルナーのライナー・ノーツを擁する80ページのハードカバー・ブックレットが付随する。また、資料的価値のある8×10インチ(約10×25cm)のプリント5枚と、レアなRCAのプロモーション用ポスター(59.8×57.2cm。29.9×28.6cmに折り畳まれている)も含まれる。