世界的なシタール奏者、
ラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)が手がけた唯一のオペラ『Sukanya』がついに完成。西洋のオペラとインドの伝統音楽を統合した意欲作が2017年5月に英国で初演されます。
ラヴィの妻スカンヤ・シャンカールの名前にちなんで命名されたオペラ『Sukanya』は、ラヴィが90年代からアイデアを膨らましていたもので、インドと西洋との間の、音楽、ダンス、演劇の伝統の共通基盤を探る画期的な作品。制作には、ラヴィのコラボレーターである指揮者/ミュージシャンのデヴィッド・マーフィーも参加。ラヴィは亡くなる2012年まで作曲を続け、他界後は、ラヴィのメモやスケッチ、そして彼の娘
アヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)の助けを借りて作業を完了させています。
オペラ『Sukanya』は、マハーバーラタの物語に基づいているようで、ラヴィ自身の経験に関するものも含まれているとのこと。脚本はインドの作家アミット・チャウドゥーリー (Amit Chaudhuri) が担当しています。
オペラは、デヴィッド・マーフィーの指揮、そしてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とインド民族楽器奏者(シタール、タブラ、ムリダンガム、ガタム他)の演奏で上演されます。
ワールドプレミアムは計4公演で、2017年5月12日にレスター、14日にサルフォード、15日にバーミンガム、19日にロンドンにて開催される予定です。