ピクシーズ(Pixies)が新アルバム『Head Carrier』を9月30日に世界同時リリース。リリース元は海外はPixiesmusic/Play It Again Sam、日本はHostess。
スタジオアルバムの発表は2014年の『Indie Cindy』以来。今作から、これまでサポートとしてバンドに参加していたベーシストのパズ・レンチャンティン(Paz Lenchantin/exア・パーフェクト・サークル、ズワン)が正式に加入しています。
アルバムのプロデュースはトム・ダルゲティ。レコーディングは今年の2月から3月中旬にかけて行われています。アルバムのアートワークは、彼らや4D作品などで知られるグラフィック・デザイナー、ヴォーン・オリバーが担当しています。
アルバムは全12曲入り。現在、新曲「Um Chagga Lagga」が聴けます
以下、プレスリリースより
全12曲を収録した今作には、サイケデリア、不協和音、そしてサーフ・ロックが融合され、プロデュースを手がけたのはトム・ダルゲティ(キリング・ジョーク、ロイヤル・ブラッド)。レコーディングはかの有名なRakスタジオにて、今年の2月から3月中旬の6週間にかけて行なわれたという。 そして、今回もアルバムのアートワークを手がけたのは長年ピクシーズのアート・ディレクターを務める伝説のグラフィック・デザイナー、ヴォーン・オリバー氏。今作の制作過程についてドラマーのデイヴィッド・ラヴァリングは話す。「俺たちにとってこれだけ多くの時間を新曲に費やせるっていうのは贅沢なことだったよ。レコーディングに取り掛かる頃には、全員新曲を知り尽くしていたから、『インディ・シンディ』の時と比べて半分の時間で制作できた。トムとの制作も素晴らしかった。彼はプリプロダクションから参加してくれたんだけど、俺たちみんなが集中して最良の音楽を作れるように重要な役割を担ってくれたんだ」。
そして今作からバンドの正式メンバーに加入したのが、これまでサポートを務めてきたパズ・レンチャンティン(B/Vo)。13年にオリジナル・ライナップであったベーシストのキム・ディールが脱退して以降、14年1月にスタートしたツアーよりア・パーフェクト・サークルやズワンの元メンバーであるパズが代役を務めてきた。そんな彼女が、今作ではレコーディングにも参加し、ブラック・フランシスとともに手がけた「All I Think About Now」では、ドリーミーなソプラノ・ヴォーカルも披露している。
「最初のリハーサルに参加したときはとても緊張したわ。埋めるべき穴がものすごく大きくて、とにかくファンのために精一杯オリジナルのサウンドに近づけるように努力した。この間ずっとピクシーとは何かっていうのを学んできて、今では私の心にも魂にも、彼らの音楽に対する愛情が埋め込まれ、やっと自分自身もピクシーになれた気がするの。これからはピクシーズのこれまでを振り返るのではなく、未来に目を向けていきたいわ」とパズは語った。
デイヴィッドが加える、「パズは最高の存在さ。面白いし、彼女がいると今までで最も楽しいんだ。ステージ上でもオフでもみんな最高の時間をともに過ごしているよ」。
そんな新生ピクシーズはアルバム・リリース後の11月からヨーロッパ・ツアーへと繰り出す。サマソニ以来の来日が近々実現することを願うばかりだ。