私たちはみな、まったく異なる音風景を聞いている?! 音と科学の知的興奮に満ちた一書『空耳の科学〜だまされる耳、聞き分ける脳』(著:聴覚研究者・柏野牧夫)が、ヤマハミュージックメディアから2月11日発売。
「視覚は聴覚より優れている」「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」など、聴覚について一般に言われていることは、どこまで本当なのか? じつは、聴覚にはまだ多くの謎が秘められています。そもそも、私たちの日常生活は、空耳に満ちていると知っていますか? 存在しないはずの音が聞こえる、同じ音が人によって違って聞こえる……。しかし、この空耳こそが、世界を認識するための脳の巧みな戦略でもあるのです。
ふだんの音風景がちがって聞こえるに違いない、第八章からなる講義録。