Jon Lord / Concerto for Group and Orchestra
元
ディープ・パープル(Deep Purple) のキーボード奏者
ジョン・ロード(Jon Lord) が2011年から2012年にかけて制作した遺作アルバム『Concerto for Group and Orchestra』(2012年)。レコーディングの舞台裏を撮影したドキュメンタリー映像20分を、レーベルDeep Purple (Overseas) のYouTubeチャンネルが公開。同レーベルは、ディープ・パープルのライヴ・アーカイブ・シリーズ<The Offical Deep Purple (Overseas) Live series>などで知られるレーベル。
『Concerto for Group and Orchestra』は、1969年に発表されたディープ・パープルの同名ライヴ・アルバム(邦題:ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ)を新たにスタジオレコーディングした作品。アルバムにはゲストとして、
アイアン・メイデン(Iron Maiden) の
ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson) 、
スティーヴ・モーズ(Steve Morse) 、
ジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa) らが参加しています。
以下、リリース当時のインフォメーションより
コンテンポラリー・ミュージックの作曲家として名声を得るきっかけとなった「コンチェルト・フォー・グループ・アンド・オーケストラ」。第2期ディープ・パープルとロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの共演による1969年のロイヤル・アルバート・ホール公演(ディープ・パープル「ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ」として発表)、1999年、初演20周年を記念してディープ・パープルとロンドン・シンフォニー・オーケストラの共演で同じくロイヤル・アルバート・ホールと2度のライヴ・レコーディングが行われた同曲だが、ジョン・ロードはスタジオ環境でのレコーディングを強く熱望していた。 2011年自身が癌による闘病中であることを公表した彼は「コンチェルト・フォー・グループ・アンド・オーケストラ」のスタジオ・レコーディング作業に向けて着手する。2012年ロンドン、アビー・ロード・スタジオで行われたレコーディングはポール・マン指揮、ゲスト・パフォーマーとして、ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン)、スティーヴ・モーズ(ディープ・パープル)、ジョー・ボナマッサらを迎え行われた。 ジョン・ロードは闘病中にも関わらず、レコーディングのポスト・プロダクション、アートワーク制作に精力的に携わり、2012年初夏、作品は完成。作品のプロモーションのためにインタビューがセッティングされている最中、容態が悪化、7月16日ロンドンで死去した。 作曲家としてのキャリアを確立するきっかけとなった作品を、より理想の形に近づけるため作業が結果、彼の遺作となった。秀でた才能を持った音楽家が残された人生をかけて磨き上げた、まさに珠玉の作品。最も美しく調和を成し、限りない情熱の発露を秘め「コンチェルト・フォー・グループ・アンド・オーケストラ」はここに作曲家自身が思い描いた理想の形で完成したのである。
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