My Life In Monsters: Phil Tippett
『スター・ウォーズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』『ロボコップ』などで知られる特殊効果VFXの巨匠フィル・ティペット。彼のキャリアをテーマしたドキュメンタリー『My Life In Monsters』の日本語字幕付き版『スターウォーズのモンスターを産んだ職人のいいはなし』がVICE JapanのYouTubeチャンネルにて公開。
まだ技術が乏しかった時代に、どのようにしてスター・ウォーズ、そしてジュラシック・パークの制作は進められたのか。さらにコンピュータ・グラフィックが到来してからの挫折、近年クラウドファンディングで取り組んでいる短編シリーズ『MAD GOD』について語っています。
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●『スターウォーズのモンスターを産んだ職人のいいはなし』
フィル・ティペット(Phil Tippett)は、アメリカ・イリノイ州出身のコマ撮りアニメーター、SFXアーティスト、そして映画監督。初仕事は、スター・ウォーズ・シリーズの一作目である『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)。チャルマンの酒場に集うエイリアンたちのマスクを制作し、更に中に入って演技をしていたのも彼。かの有名なモンスター・チェスの場面も担当した。その後、タンタン、スノーウォーカー、ジャバ・ザ・ハット、ランコアなども生み出し、スター・ウォーズ・シリーズにおいて欠かせない制作スタッフとなった。
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)、そしてスティーヴン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』(1991)で、二度のアカデミー賞・特殊視覚効果賞を受賞。『ロボコップ』シリーズや『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)も手がけ、『スターシップ・トゥルーパーズ2』(2004)では長編監督デビュー。また、静止しているミニチュアを撮影する「ストップ・モーション」に対し、動いているミニチュアを撮影する新しい手法「ゴー・モーション」を開発したのもフィル・ティペットだ。
怪獣や恐竜の虜だったキッズは、なぜ映像の世界に飛び込んだのか。まだ技術が乏しかった時代に、どのようにしてスター・ウォーズ、そしてジュラシック・パークの制作は進められたのか。さらにコンピュータ・グラフィックが到来してからの挫折、近年クラウドファンディングで取り組んでいる短編シリーズ『MAD GOD』についても語る。
原題:Profiles: My Life in Monsters (2015)