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テリー・ボジオのサウンド&ヴィジョン大全が登場 4CD+DVDボックスセット『ザ・コンポーザー・シリーズ』が日本で発売 

2015/11/10 03:08掲載(Last Update:2015/11/11 12:35)
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Terry Bozzio
Terry Bozzio
ドラマー、テリー・ボジオ(Terry Bozzio)のサウンド&ヴィジョン大全が登場。音楽・映像・絵画・インタビューなどを通じて、テリー・ボジオのミュージシャン像・人間像に多角的に迫るボックスセット『ザ・コンポーザー・シリーズ』が日本で12月18日に発売。4枚組CD+Blu-rayと4枚組CD+DVDが発売されます。リリース元はワードレコーズ。

以下、インフォメーションより

フランク・ザッパ、ジェフ・ベック、UKなどロック・レジェンドやブレッカー・ブラザーズなどジャズシーンでの活動、さらにはKoЯn、ファントマズといった幅広いスタイルのバンドとのコラボレイトで知られる唯一無二のスーパー・ドラマー、テリー・ボジオのキャリア集大成作品が登場! 誰もが驚愕する360度を囲むフル・ドラムキットをマルチ・カメラで捉え、決してライヴでも見ることができない超至近距離からのドラム・ソロを余すところなく納めた映像に加え、4枚組CDにはコンポーザーとして全てを注ぎ込んだ楽曲を全59曲/トータル230分超えで収録! 映像&サウンドでテリー・ボジオの全貌がついに明らかになる! "ロック・ドラミングの概念を変えたスーパー・ドラマー、テリー・ボジオの音楽性を「映像+CD4枚組」によるサウンド&ヴィジョン大全で総括する!

フランク・ザッパやジェフ・ベック、UK、ミッシング・パーソンズ、ブレッカー・ブラザーズからKoЯn、ファントマズまで幅広い活動で知られるテリーだが、唯一無比のドラミングのスタイルが貫かれてきた。近年ではソロ・ドラミングでのライヴも多く行っており、本作は彼自らによる、そのキャリアの総括である。音楽・映像・絵画・インタビューなどを通じて、テリー・ボジオのミュージシャン像・人間像に多角的に迫るのが『ザ・コンポーザー・シリーズ』だ。

映像に収録されているのは、テリーのフル・ドラム・キットによるソロ・パフォーマンスだ。360度を取り囲むドラム・キットは、それ自体がテリーの“作品"であり、縦横無尽に繰り広げる演奏が、初めてマルチ・カメラで捉えられている。35分の映像は、生のライヴでも見ることが出来ない近距離と角度から彼の凄まじいテクニック、そしてリズム楽器の枠を超えたコンポーザーとしての才覚をあますところなく収めたものだ。さらに彼のインプロヴィゼーションの手腕もふんだんにフィーチュアされており、全編音楽的な閃きに彩られた映像作品として一瞬たりとも目を離すことを許さない。

CD4枚組はそれぞれ(1)『フュージョン1』、(2)『フュージョン2』、(3)『クラシック』、(4)『アンビエント』というコンセプトで分けた全56曲。テリーのドラムスを主軸に据え、彼自らプレイするシンセやピアノを加えたトラックが中心となっている。興味深いのは、特定のミュージシャンをイメージした曲、あるいは共演することを前提に書かれた曲があることだ。「マイルス」はマイルス・デイヴィス、「ジョー」はジョー・ザヴィヌル、「シックス・ミニチュアズ・フォー・ギター&ピアノ」ジョン・マクラフリン&チック・コリアへの音楽的トリビュートといえる曲だし、「ミー、ジェフ&トニー」はジェフ・ベックとトニー・ハイマスとの『ギター・ショップ』(1989)期グループ、「アル・アンド・ダグ」「OCD」「ADD」はアレックス・マカチェクとダグ・ランのアウト・トリオとの共演を前提とした曲だ。さらに「ウォッチド(アンダー・サヴェイランス)」はトム・コスター、「ロンド・フォー・ウッドウィンズ」はミック・カーンをイメージしている。さらに「ファシスト」「ヘヴィ・メタル」「ビースト」「ディスプレイスド」はテリーが参加したKoЯn『(無題)』(2007)のために書かれたが使われなかった曲だ。

テリーの日本通ぶりを表すジャポネスク・ナンバーが多く収録されているのも本作の特長だ。“浮世絵"“祭り"“俳句"の3部構成からなる「スリー・ポストカーズ・フロム・ジャパン」や「ファー・イースト」、「四羽のカラス」、「サイレン」、日本人の奥方に捧げた「マユミ」は、彼のフィルターを通した日本像を描写したもので、興味が尽きない。「アニメ」はテリーによるアニソンの解釈として、比較文化論的にも聴かれるべきナンバーだ。また「アラビア」、「アフロ-インダストリアル・フーガ」、「アン・アドヴェンチャー・イン・モダン・スペイン」など異国情緒を感じさせるナンバーも収録されている。

いずれの曲もテリーのテクニックに裏打ちされたトラックで、単なるスタジオ・デモやアウトテイクとは一線を画した完成度を誇っている。これまで数作のリーダー・アルバムを発表してきた彼だが、本作はそれらと異なったベクトルを持つ新機軸の作品だ。また、ブックレットとして添付される、それぞれの楽曲と呼応したテリーによるペインティングは、 彼が音楽をどう“視た"かの心象風景をヴィジュアル・アート化する大胆な試みだ。

「過去の自分でなく、現在の自分を見て欲しい」とテリーは語る。2015年、『The Composer Series』は現在進行形のアーティストとしてのテリー・ボジオの姿を、未来に向けて保存する。
●『ザ・コンポーザー・シリーズ』

【Blu-ray/DVD収録内容(予定)】

☆「テリー・ボジオ ドラム・ソロ」
☆ボーナス映像
「イントロデューシング・テリー・ボジオ・ドラム・セット」:テリー・ボジオ本人によるドラム・セットの紹介
「ドラム・セッティング」&「ドラム・ブレイクダウン」:数時間に及ぶテリー・ボジオのドラム・セッティングと撤収を全て収録した早回し映像

収録時間 ドラムソロ 約35分 / ボーナス映像 約13分
画面サイズ 16:9画面サイズ 16:9


【CD収録予定曲】

☆ディスク1『フュージョン1』
1.ノース101
2.ジョー
3.イグジステンシャル
4.サイキック・エナジー
5.アラビア
6.シティスケイプ
7.オファリング
8.ホワット・イズ・ア・メモリー?
9.ウォッチド(アンダー・サヴェイランス)
10.ミー、ジェフ&トニー

☆ディスク2『フュージョン2』
1.マークド・マン
2.アル&ダグ
3.ブルース・フォー?
4.マイルス
5.ファシスト
6.ヘヴィ・メタル
7.ビースト
8.サイコパス
9.Db モーダル
10.OCD(オブセッシヴ・コンパルシヴ・ディスオーダー)
11.スリー・フレンズ
12.ADD
13.ロンド・フォー・ウッドウィンズ

☆ディスク3『クラシック』
1.シックス・ミニチュアズ・フォー・ギター&ピアノ
2.ファー・イースト
3.ミュージック・フォー・イディエッツ
〜スリー・ポストカーズ・フロム・ジャパン〜
4.浮世絵(フル・ヴァージョン)
5.祭り(フェスティヴァル)
6.俳句(ゴー・シチ・ゴー、5-7-5)
7.ザ・クーリエ
8.サンデー・モーニング
9.ウィステリア
10.マユミ
11.アフロ-インダストリアル・フーガ
12.オーキッド
13.アン・アドヴェンチャー・イン・モダン・スペイン
14.エレジー
15.ドラマ
16.ヘア・ノーデッグ
17.ホワット・シー・ネヴァー・ハード
18.浮世絵(ストリング・カルテット・ヴァージョン)(ボーナス・トラック)

☆ディスク4『アンビエント』
1.サイレンスド
2.セルフ・ディシーヴド
3.アニメ
4.リキッド
5.ディスプレイスド
6.コンヴァージョン・プロセス
7.パーセプション・オブ・オネスティ
8.ツリーズ・イン・ウィンター
9.ドリーム
10.ドキュメント2.5
11.サイレン
12.ダーク・エナジー
13.四羽のカラス(フォー・クロウズ)
14.フラクタライゼイション
15.シュライン
16.クラウド・チェンバー
17.イン・メモリアム 9-11
18.アローン