ジャズ・アルトサックスの名手、
リー・コニッツ(Lee Konitz)自身とその共演者、関係者が語るコニッツの音楽と人生に迫るインタビュー集『リー・コニッツ ジャズ・インプロヴァイザーの軌跡』がDU BOOKSから10月9日発売予定。
本書は、リー・コニッツというジャズ・ミュージシャンとその音楽が初めて多角的に語られた貴重な1冊。コニッツ自らがその経歴、師レニー・トリスターノとの関わりなど自身の人生を振り返りながら、同時にその演奏思想を語ることによって、コニッツの考えるジャズ・インプロヴィゼーションの本質を明らかにしています。
「インプロヴィゼーション(即興演奏)とはいったい何なのか?」という根源的問いに対し、約5年にわたるインタビューを通じてコニッツ独自の哲学、思想、技術を浮き彫りにするとともに、師レニー・トリスターノ、ウォーン・マーシュの他、チャーリー・パーカー、レスター・ヤング、マイルス・デイヴィス、ビル・エバンス、オーネット・コールマン、ウェイン・ショーター等、ジャズ史におけるリーダーたちの演奏や行動に対するコニッツ独自の観察や分析も語られています。
さらに、ジョン・ゾーン、オーネット・コールマン、ソニー・ロリンズ他主要人物39名への直接インタビューも収録。コニッツ、トリスターノ派の代表的アルバム紹介も掲載。
●『リー・コニッツ ジャズ・インプロヴァイザーの軌跡』
アンディ・ハミルトン (著), 小田中 裕次 (翻訳)
<インタビュー・アーティスト>
ジョン・ゾーン、フィル・ウッズ、ソニー・ロリンズ、オーネット・コールマン、ガンサー・シュラー、ポール・ブレイ、
デイヴ・リーブマン、グレッグ・オズビー、ビル・フリゼール、テッド・ブラウン、ケニー・ウィーラー、マイク・ズワーリン、
ハル・マキュージック、ジョージ・ラッセル、クレア・フィッシャー、シーラ・ジョーダン、ビリーバウアー、サル・モスカ、アラン・ブロードベント、ビル・フゼール、エンリコ・ピエラヌンツィ 他
<リー・コニッツ略歴>
1927年10月13日生まれのアルトサックス奏者で、ソニー・ロリンズと並び、いまだ現役として演奏を続けている数少ないジャズ巨匠のひとり。
チャーリー・パーカーと距離を置きつつ、レニー・トリスターノという孤高のピアニストに師事しながら独自のサウンドを開拓して1950年代のジャズ黄金期に活躍した。
その後師と訣別した60年代から20世紀後半を経て現在に至るまで、一貫して誰の真似でもない自前の音楽を追求してきた真のジャズ・インプロヴァイザーである。