
別冊ele-kingポストロック・バトルフィールド──「以後」と「音響」の文化誌〜A Culture Book for Post’n’Soun
その語が誕生して20年ともいわれる「ポストロック」。時代がめぐっていままたホットに参照されるその音の歴史をまるごと一冊で特集する『別冊ele-kingポストロック・バトルフィールド──「以後」と「音響」の文化誌〜A Culture Book for Post’n’Sound』が Pヴァインから9月15日発売。表紙は
バトルス(Battles)。
いったい「ポストロック」なる用語はいつ生まれ、その要件はどのようなものだったのか。本書では、その現在性と歴史を、90年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」との接着面から炙り出します。また1999年末に刊行された『ele-king』のポストロック特集からの再録記事もあり。
●『別冊ele-kingポストロック・バトルフィールド──「以後」と「音響」の文化誌〜A Culture Book for Post’n’Sound』
編集・松村正人
定価:1,700円+税
ISBN:978-4-907276-37-9
ページ数:160頁
判型:菊
発売:9月15日
刊行:ele-king books
※以下、インフォメーションより
「ポストロック」なる用語はいつ生まれ、その要件はどのようなものだったのか──
バトルスの新譜から遡る、ポストロック21年めの新定義。
「ポストロック」なる音楽用語は、1994 年、UK の音楽誌「Mojo」でジャーナリスト、サイモン・レーノルズの筆によりはじめてお目見えし、
同氏の『The Wire』での記事でその概念は拡張され世に広まったとされるが、諸説紛々、現在にいたるまでさま ざまに文脈を変化させてきた。
仮に、その代表格と目されるトータスの音楽になぞらえ、「複数の音楽的要素」を「テクノロジーにより折衷」し、
「既存にロックの価値観への対抗軸を提示」した音楽と定義するなら、
その背後にはサンプリング・カルチャーの擡頭とそれによる音楽の細分化、さらには録音技術の発展といった、90 年代的の磁場もかいまみえるにちがいない。
90 年代リヴァイヴァルの波に同調して、いままたホットな「ポストロック」。
そこに隠れている“ポストロックの三要件"の可能性。
その現在性と歴史を、2000 年代、ポスト・ポストロックとしてのオルタナティヴ・ミュージックを提示したバトルズの新作から考える!
そしてポストロックとともに90 年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」も取り上げ、
両者の接着面から現在を炙り出しみる、“別エレ"新刊。
テーマは定義と歴史だ。