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ダミアン・ライス 8年ぶりの新アルバム『My Favourite Faded Fantasy』が全曲フル試聴可

2014/11/03 15:23掲載
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Damien Rice / My Favourite Faded Fantasy
Damien Rice / My Favourite Faded Fantasy
アイルランドのシンガー・ソングライター、ダミアン・ライス(Damien Rice)が8年ぶりにリリースする新アルバム『My Favourite Faded Fantasy』。全曲フル試聴可。発売は海外で11月11日、日本で12月10日

以下のURLのページで聴けます
http://www.npr.org/2014/11/02/359335290/first-listen-damien-rice-my-favourite-faded-fantasy

以下は日本盤プレスリリースより

「ダミアン・ライスの最大の特徴は、優雅さと雑さを併せ持つあの力強い歌声だ。驚くべきダイナミックな力と共に、メロディが展開されていくのだ」─ The New York Times
「アルバム・オブ・ザ・イヤーという名にふさわしい作品と共に、ダミアン・ライスが戻ってきた」─ Evening Standard
「リアルでなければ、これほどまでに生々しい言葉を綴る事などできない。ダミアン・ライスは、それを可能にする非常に稀なアーティストなのだ」─ Guardian

繊細かつ大胆な歌声と優しく響くメロディ・ラインで世界を魅了する、アイルランドが生んだ孤高の吟遊詩人、ダミアン・ライスが、前作より約8年振りとなる最新作『マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』を発表する。この最新作の国内盤は、ワーナーミュージック・ジャパンより12月5日に発売となる(イギリスでは11月3日に発売)。この作品は、鬼才リック・ルービンを共同プロデューサーに迎え、ロサンゼルスとアイスランドでのレコーディング・セッションを通して制作されたアルバムだ。ファースト・シングルとなる「アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ユー」を収録するこの『マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』は、200万枚のセールスを記録し、80週にわたりUKチャートにランク・インを果たした、音楽シーンに非常に大きな影響を与えたデビュー・アルバム『O』、そして同様に100万枚のセールスを記録し、ブリット・アワードへのノミネートも果たしたセカンド・アルバム『9』に続く、通算3枚目となる作品だ。既にiTunes Storeでは今作『マァ・・・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』の予約注文(プレオーダー)も既にスタートしており、iTunes Storeでこの作品を予約注文すると、その場でアルバム・タイトル曲「マイ・フェイヴァリット・ファンタジー」と、リード曲となる「アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ユー」をダウンロードできるようになる。

今作のレコーディングは、リック・ルービンと共に最初はロサンゼルスで、そして最終的にアイスランドで行われている。「彼について知っている事、というより、彼について私が知らなかった事に惹かれて、私はリック・ルービンを訪れました」とダミアン・ライスは語る。「なぜだかはわからないけど、リックと共に、オープンでいられる状況、自分自身でいられる状況に、そしていろんなものを感じられる状況が非常に心地よいものになるだろう、という感覚があったのです」。『O』リリース後の彼のパフォーマンスを体験していたリック・ルービンも、「当時の私にとって、ダミアンは一番お気に入りのニュー・アクトだったんだ。彼との作業の大半は、その部屋にいる全員にとって明らかな何かを、ダミアン本人が見つけ出すための手助けをしていくことだったね」と語っている。その後、ダミアンはロサンゼルスを離れ、アイスランドへと移り、友人達や地元のミュージシャンらを集め、レイキャビクの壮大な景色と共に『マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』を完成させたのだ。

時に人というものは、自らが愛する何かから、その何かを再び愛せるようになるため、しばらく距離をおかなくてはならない。自宅でレコーディングを行い、最初は自主制作という形でリリースし、ヨーロッパ中をバスキングしていたダミアン・ライスを誰もが知るアーティストへと導いた彼のデビュー・アルバム『O』が忍耐の結果であるとするのなら、その後3年にもおよぶツアーや、外部からの過度の期待といった今までになかった要素と戦いながら発表したセカンド・アルバム『9』は、おそらくフラストレーションと共に作り上げらえた作品だったと言えるだろう。ダミアン・ライスはもう二度とあの時のような状況にはさせない、と誓い、『O』で世界的にブレイクする直前に突如タスカニーへ渡り、しばらく農夫として過ごしていた時のように、再びしばらく表舞台から姿を消してしまう。必要なものすべてを二つのスーツケースに詰め込み、8年もの年を過ごし、再びクリエイティヴィティと自らの音楽に対する愛情を取り戻すことに成功したという。ファンは絶え間なく「いつ次の作品が聴けるのだろう?」と問い続けてきたが、ダミアンは、「なぜ作品・・を作らなくてはならないのか?」と問い続けていたのだろう。

『マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』という作品は、彼が自分に問い続けてきたことに対する答えが実は常に彼の背後にあり続けていたのだ、という点を伝えてくれるような作品だ。ダミアン・ライスの言葉を借りれば、「比喩的な鏡にむかってまっすぐに歌われた」曲達が、この作品には収録されている。親密で、率直で、そして再び音楽を創り出す喜び/愛を取り戻した彼が完成させたこの『マイ・フェイヴァリット・フェイデッド・ファンタジー』は、過ちを受け入れ、再び成長していくことに感謝する、そんなアルバムであると言えるのかもしれない。